7割の人が「ライフスタイルに変化」
マクロミルは4月上旬、東京電力の供給エリアの各都県(群馬、栃木、茨城、埼玉、東京、千葉、神奈川、山梨)の20才以上の男女を対象に調査を行い、500名の回答をまとめた。
震災後の電力不足による節電を受けて、「ライフスタイルに変化があった」と答えた人は71%。具体的には、「家の中で過ごすことが増えた」「家族と同じ部屋で過ごすようになった」「徒歩や自転車での行動をするようになった」などがあがっている。電車本数の削減や夜間照明の消灯などの物理的理由に加え、「遠出をするのが不安」「外出を楽しむ気分ではない」といった心理的な不安によって、外出を控える人が見られる一方、節電に協力するために計画的に行動をしている人も見られた。
節電を緩和してほしいもの
調査時点で、家庭で節電をしている人は9割を超えており、「照明をこまめに消す」「エアコンの設定温度を控えめにする・利用しない」「使わない電化製品のコンセントを抜く」が上位となっている。節電したいが効率的な節電方法がわからない電化製品としては、「電子レンジ・オーブンレンジ」「冷蔵庫」「洗濯機」が上位を占めた。
4月上旬時点の交通機関や公共施設・商業施設で行われている節電については、約6割の人が生活に支障を感じながらも、節電に協力していきたいと考えている。しかし、これらの節電のうち、緩和してほしいと思うものをたずねたところ、「鉄道の運行本数の削減」が77%で最多、次いで「エレベーター・エスカレーターの休止」31%となっている。
電力不足が解消されても「節電したい」93%
今回の電力不足を経験して痛感したこととしては「多くのものが電気がないと動かないこと」「当り前に思っていた日常がとても便利であったこと」が上位にあがり、多くの人が‘電気の大切さ’を再認識している。今回の電力不足を通じて、節電意識が高まったと回答した人は92%。電力不足が解消された後においても「節電したいと思う」と回答した人は93%で、その意識の高さがうかがえる。
また、今夏の電力不足を乗り切るために4割超の人が備えをすると回答しており、「省エネ家電、暑さ対策商品の購入」ほか、「庭に緑を植える」「体力をつけておく」などさまざまな声が寄せられた。
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