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「実践企業に学ぶ オウンドメディア成功の秘訣」イベントレポート

記事を書いた社員にお皿プレゼント?「社員全員が採用広報」の秘訣をカミナシHR担当者に聞く

 社員全員が採用広報にコミットし、年間120本ものnoteを発信するカミナシ。この文化はどう作られたのか━━。メディアプラットフォームで知られるnoteが主催するイベント「実践企業に学ぶオウンドメディア成功の秘訣」をレポートする本連載。今回は、株式会社カミナシのHR部で、採用広報活動をリードしている井上玲氏へのインタビューの様子をお届け。コンテンツ発信へとどのように社員を巻き込んだのか、その裏側が語られた。

各社員が「自分の意思」で発信

━━具体的なお話を聞く前に、簡単にカミナシについて教えてください。

 当社は「ノンデスクワーカーの才能を解き放つ」をミッションに、2016年に創業しました。現在は140名ほどの社員が在籍し、主に作業現場などでのDXプラットフォームを展開しています。

株式会社カミナシ
HR部 採用ユニット マネージャー
井上玲氏

 新卒でクラウドERPの営業として従事し、その後外資系IT企業の日本法人にて人事・採用業務を経験。2017年にマネーフォワード社へテックリクルーターとして入社後、子会社の組織担当人事や本社の人事企画部での評価・報酬制度の設計・運用に従事。2021年5月より株式会社カミナシにて、1人目のHRとして人事機能全般の立ち上げを担当。その後、組織開発チームのマネジメントを経て、現在は採用チームマネージャーとして採用戦略の統括および採用企画・採用広報業務を担当。青山学院大学履修証明プログラム修了ワークショップデザイナー。

公式note

━━カミナシと言えば「全員が採用広報」の文化が特徴であり、それを示すのが採用ページの充実ぶりです。動画やラジオなど、これほど多岐にわたるコンテンツがある企業は、珍しいですよね。社員の方が書いたnoteも、採用ページに掲載されています。

 たくさんの社員がnoteを書いているので、カミナシのことをより深く知ってもらえるコンテンツとして採用ページにも掲載しています。採用選考で候補者の方と会う機会の多い社員のものも多いので、候補者様にとって「面接する社員がどういう人物なのかわかるように」という狙いもあります。

採用情報コンテンツ
公式Webサイト内「採用情報」より

━━社員の皆さんは、自発的にnoteを書いてくださるのでしょうか?

 はい。ありがたいことに、今はこちらからお願いしなくても、ほとんどの社員が自然に書いてくださるようになりました。

 それこそまだ社員が20名ほどしかいなかった頃は、当社の広報を務める宮地正惠が、一人ひとりに「良かったらnoteを書きませんか」と地道に提案していったようです。

“書く文化”を加速する、好循環と企業精神

━━なるほど。そういった地道な努力のおかげで、「noteを書く文化」を醸成していったのですね。

 現在は、採用候補者様がカミナシメンバーのnoteを事前に見ていただいているケースが多くなりました。そのため入社後に「採用候補者に向けて自分も書こう!」という人が増え、結果的に上手くサイクルが回っているのではないかと感じます。

 またカミナシのバリューの1つに「β版マインド」があります。具体的には、100%の確信を得てからスタートできることは少ないし、それを待っていると遅くなってしまう。まずは挑戦してみて、フィードバックを得ながらPDCAを回していくという考え方です。個人がnoteで積極的に発信するのも、そういった精神とつながっているかもしれません。

━━社員にnoteを書いてもらうにあたって、井上さんはどのような部分に関わっているのでしょうか?

 見出し画像についてはデザイナー協力の下で何十パターンものテンプレートを用意しているので、誰でも簡単にセンスの良い画像を作れるようにしています。また公開フローとしては、ドラフトができたら社内Slackのワークフローから申請してもらうのですが、私がドラフトを確認させてもらって表現や構成のアドバイスなどを行うこともありますね。ですが、大幅な内容修正を提案することはありません。

 公開日なども基本的に編集部が決めることはなく、複数の記事の公開日が重複する場合のみ、1日1記事にして拡散力が落ちないよう調整しています。

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note株式会社(noteカブシキガイシャ)

 わたしたちは「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」をミッションに、表現と創作の仕組みづくりをしています。メディアプラットフォームnoteは、クリエイターのあらゆる創作活動を支援しています。クリエイターが思い思いのコンテンツを発表したり、メンバーシップでファンや仲間からの支援をうけたり、ストアでお店やブランドオーナ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2025/04/10 08:00 https://markezine.jp/article/detail/48854

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