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CanvaがAIにより大幅アップデート!「Visual Suite 2.0」が起こす、デザイン革命

 国内でも存在感を増しているグラフィックデザインツール「Canva(キャンバ)」。4月に米国で開催された年次カンファレンス「Canva Create 2025」では、AIを導入した新機能が多数発表された。本稿では、発表された「Visual Suite 2.0」の主要な特徴を紹介する。

CanvaがAIにより大幅アップデート!

 Canvaは米国時間2025年4月10日、ロサンゼルスにて年次カンファレンス「Canva Create 2025」を開催。AIを活用した新機能を多数搭載した「Visual Suite 2.0」を発表した。このアップデートにより、創造性と生産性を融合させ、ユーザーがより効率的かつ直感的にデザイン作業を行えるようになっている。

 Canvaは、2022年に初代Visual Suiteを発表して以来、1億4,500万人以上がプラットフォームに参加している。現在では、毎月2億3,000万人以上のアクティブユーザーがCanvaを利用し、1秒あたり376件以上のデザインが作成されているという。

 Visual Suiteは、個人、専門家、企業にとっての重要なパートナーとなっており、190ヵ国以上、T-MobileやFedExを含むフォーチュン500企業の95%以上に使用されている。この成功した受け入れと導入のおかげで、Canvaは年間収益33億ドル超、前年比30%の成長を達成している。

 今回発表した「Visual Suite 2.0」では、さらに強力なAI機能が搭載され、スプレッドシートの再発明やインタラクティブな体験の作成、コンテンツの一括生成など、かつてない進化を遂げている。

 以下に、Visual Suite 2.0の主要な特徴を紹介する。

すべてのVisual Suiteをひとつのデザインに

画像を説明するテキストなくても可
出典:Canva Create 2025

 従来、異なるコンテンツごとに別々のワークスペースを使用する必要があったが、Visual Suite 2.0では、ドキュメント、Webサイト、プレゼンテーションなど、様々な種類のデザインを統一されたフォーマットで1ページ上に作成できるようになった。

 これにより、同一トピックに関連するすべての資料を一貫した空間内で作成でき、創造プロセスの効率化とデザインの一貫性が向上する。たとえば、新しいVlogのローンチ戦略に取り組んでいる場合、SNS投稿、ポスター、キャンペーンレポート、スケジュール用スプレッドシート、さらにはWebサイトまでもが、1つの共同作業スペース内で作成可能となる。

Canva Sheets:視覚的なスプレッドシート

画像を説明するテキストなくても可
出典:Canva Create 2025

 Canvaの調査によると、スプレッドシートを使うプロフェッショナルの約70%が「複雑すぎる」と感じているという。この課題に応えるため、Canvaは視覚的で直感的に使えるスプレッドシート体験を導入。データ、テキスト、ビジュアルリソースを接続・統合可能にした。これらはCanvaの「Magic Studio」に組み込まれており、いくつかの主要機能を備えている。

 その1つが「Magic Analysis」で、データセットを分析し有用な結論を導き出すための重要なパターンを特定することができる。もう1つが「Data Connection」で、HubSpot、Statista、Googleアナリティクスなどのツールからデータをインポートでき、情報の視覚化を容易にする。

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データから「デザインコンテンツ」を自動生成

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この記事の著者

岡 徳之(オカ ノリユキ)

編集者・ライター。東京、シンガポール、オランダの3拠点で編集プロダクション「Livit」を運営。各国のライター、カメラマンと連携し、海外のビジネス・テクノロジー・マーケティング情報を日本の読者に届ける。企業のオウンドメディアの企画・運営にも携わる。

●ウェブサイト「Livit」

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

中井千尋(Livit)(ナカイ チヒロ)

大学卒業後、金融機関勤務を経て、イギリスへ留学。そこで培った語学力を活かし、帰国後は企業の語学研修コンサルティングに携わる。シンガポールに渡り、大手日系商社に転職。シンガポール人、インド人、オーストラリア人、モンゴル人、中国人など多国籍社員が集う場でのビジネスを経験。その後、オランダに渡り、ライターとして独立。分野...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2025/05/08 09:30 https://markezine.jp/article/detail/48996

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