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白メガネ野崎が突撃!次世代のトップランナーに聞く新時代のキャリア形成

コインチェック高尾さんに学ぶ、20代で成長業界のマーケに携わるキャリア形成


 本連載では、広告・マーケティング・インターネットサービス業界に特化し、約7,000人の転職や副業のキャリア設計支援を行ってきたホワイトグラッシーズ代表取締役CEOの野崎大輔(白メガネ)さんが、同領域で活躍中の業界人が歩んできたキャリアを聞き出しながら、人生100年時代におけるキャリア設計のヒントを探ります。今回は、暗号資産を取り扱うコインチェックにてマーケティング室の副室長を務める高尾直希さんに、20代でやりたいことにたどり着いたキャリアを振り返ってもらいました。

20代で話題の暗号資産取引サービスのマーケ・PRを担当

野崎:まずはコインチェックの事業領域から教えてください。

高尾:コインチェックは、ビットコインなどの暗号資産取引サービスを提供しています。暗号資産取引アプリ「Coincheck」の累計ダウンロード数は、2025年1月時点で700万を突破し、2024年の年間ダウンロード数においても国内暗号資産取引アプリ部門で6年連続No.1を獲得しています。

コインチェック株式会社 マーケティング室 副室長 高尾 直希氏

野崎:暗号資産取引業界のトップランナーですね。競合他社もある中で、成長し続けているのが素晴らしいです。その中で今、高尾さんはどんな職域を担当されているのですか?

高尾:マーケティング室の副室長を務めています。マーケティング室は社長直下で社内のプロダクトを横断的にマーケティングする横軸組織です。マーケティング室は約10名ほどで構成され、私はマーケとPRのチームを担当しています。マーケは、主にテレビCMやプロモーション企画といったブランディング目的の施策からデジタルを中心とした新規獲得広告などの施策を扱います。PRに関してはプレスリリースやメディア対応を担当しています。

野崎:マーケティング室が追う主なKPIはなんでしょうか?

高尾:口座開設数です。アプリのDAUやMAUを追うと、暗号資産の相場に左右されてマーケティング活動の効果を測りづらいです。口座開設も、もちろん相場に左右されますが、できる限りマーケティング活動でコントロールできる指標を追うようにしています。また、社長直下の組織として売上ももちろん意識しています。特に広告のROIは厳しい基準で追っています。口座開設数や売上など、全体的に事業に影響する数字を経営に近いところで追うことができるのが魅力です。

インターン経験がアドバンテージにならず挫折

野崎:20代ながらそこまで裁量権を持てるのですね。デジタルエージェンシーなどの支援会社のマーケターが転身を希望しがちである、事業会社ならではの職域です。ここからは、高尾さんのキャリアを振り返り、キャリア形成のヒントを探ります。

 高尾さんは、学生時代に広告代理店のインターンで広告業界に興味を持ち、新卒ではサイバーエージェントに入社していますね。インターン先にそのまま就職する選択肢もあったと思いますが、なぜサイバーエージェントだったのでしょうか。

ホワイトグラッシーズ 代表取締役CEO 野崎 大輔氏

高尾:インターン先で働いているとき、サイバーエージェントと競合するケースがたくさんありました。LP一つとってもインターネット広告業界上位のサイバーエージェントが作るもののクオリティは全然違いましたし、獲得にもつながっていることがわかりました。

 「デジタルマーケティングがNo.1の会社の内側ってどんな感じだろう」と見てみたくなって、サイバーエージェントを受けました。

野崎:では、新卒入社されたサイバーエージェントに入社後のお仕事について聞かせてください。

高尾:2019年卒でサイバーエージェントに入社し、子会社であるCyberZのLINE広告を運用するチームに配属されました。入社前には、インターンの経験もあったので少し自分にアドバンテージがある感覚でいましたが、実際には他の同期との差は感じられませんでした。

 最初からOJTで仕事をしながら勉強するのが基本的な育成方針なので、「提案してみろ」「運用してみろ」と仕事を任せていただきます。もちろん、実際に提案や運用してみても上手くいかないことばかりなので、実力不足を感じました。

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この記事の著者

那波 りよ(ナナミ リヨ)

フリーライター。塾講師・実務翻訳家・広告代理店勤務を経てフリーランスに。 取材・インタビュー記事を中心に関西で活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2025/04/09 16:22 https://markezine.jp/article/detail/47598

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