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デジタルマーケティング活用の最新事例レポート

中国スマートフォンユーザーとアプリビジネスの現実


 先進的なデジタルエージェンシーが責任編集を行う「Agency's Choice」。6月からは株式会社アドウェイズが担当します。第1回はアジア各国に拠点を持つ同社が見た、中国のスマートフォン市場とアプリビジネスの最新情報をお届けします。

中国のスマートフォンユーザーの属性と利用環境

アドウェイズ海外事業部 中国ユニットリーダー、堀井良威氏
アドウェイズ海外事業部
中国ユニットリーダー 堀井良威氏

 連載第1回は、アドウェイズ海外事業部 中国ユニットリーダー、堀井良威が担当します。私は現在、日本および中国にて広告事業およびスマートフォン事業に従事し、現在は上海にて海外デベロッパーの中国展開支援事業を担当しています。

 さて、アドウェイズは昨年から海外展開を加速させ、2003年から進出する中国に加え、台湾・香港・インドネシア・フィリピン・タイ・米国など海外子会社も各地に設立しています。今回は、中国におけるスマートフォン市場のユーザー動向とアプリビジネスの可能性について説明し、今年の4月に提供を開始した「AppDriverChina」について紹介します。

 

中国市場をおさらいしてみると…

 やや乱暴に中国スマートフォン市場のアウトラインを描くとすると、10億人の携帯電話保有者の50%にあたる5億人が携帯電話でネットに接続し、さらにその50%の2億人強がスマートフォンユーザーで、さらに50%が3G回線で契約していると言われています。つまり約1億人が常時ネット接続可能なスマートフォンユーザーということになります。これをOS別のシェアにブレイクダウンすると、Android端末は70%、iOS端末は30%になります。

 端末を価格帯別に見ると、4000人民元(約5万2000円)を超えるハイスペック端末が50%を占め、それ以外の50%をミドルレンジとローレンジ端末が占めています。代表的なハイスペック端末メーカーは、iPhoneを開発している米Apple社や台湾HTC社、韓国SAMSUNG社があります。

 iPhoneがハイスペック端末の牽引役ですが、国内外含めた各端末メーカーがここ最近積極的に投入しているのが1000人民元(約1万3000円)前後の低価格Android端末で、ローレンジとなるこの層がスマートフォンユーザー増加の大きな起爆剤となっています。

※RMB=人民元(以下同様)

富裕層はiPhoneを使い、低収入層はAndroid

 日本と比較しても端末ラインアップは豊富であるため、端末の価格帯は所得別の利用率にも影響しています。以下の図は、月収と端末OSの関係図です。

 大卒初任給である月収3000人民元(約4万円)から、IT・金融・通信系の高収入業種の平均給与6000人民元(約7万8000円)までの範囲の中間所得者層では、iOSとAndroidの利用率には顕著な差は見られません。それ以外の3000人民元(約4万円)以下の低収入層と、6000人民元(約7万8000円)以上の富裕層におけるOSの利用率は顕著な違いが見て取れます。端的に言うと、富裕層はiPhoneを使い、低収入層となる大衆はAndroidを使うという構図となっています。

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この記事の著者

株式会社アドウェイズ(カブシキガイシャ アドウェイズ)

2001年設立。国内最大級の広告主を有するモバイルのアフィリエイトプログラム「Smart-C」の運営を始め、PC媒体向けアフィリエイトプログラム 「JANet」の運営、スマートフォン向け広告サービス「AppDriver」の運営、アプリ/コンテンツの企画・開発・運営など多彩な事業を展開。 子会社の愛...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2012/07/02 11:06 https://markezine.jp/article/detail/15772

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