「Kindle」のクチコミがトップ
ニールセンは、「Microsoft Surface」「Google Nexus 7」「Amazon Kindle」「楽天kobo」を対象に、これらの端末がネット上でどのように語られているかについての調査を行った。調査を行った6月1日~7月10日の間にクチコミ数が一番多かったのは「Kindle」で、6月26日に日本でも近日発売されるという予告報道をうけ、1日で4000件近く書き込みが発生した。
また、「kobo」も7月19日から電子書籍サービス開始との発表を受けて、1500件程度のクチコミが発生。その後も継続して話題となっており、1日平均500件程度の書き込みが持続している。
「Nexus 7」はGoogleが販売する7インチのタブレット端末。台湾ASUS社からのOEM提供端末を自社ブランドとして発売しており、199ドルと価格が安いことが特徴。「Surface」はMicrosoftがハードまで管理・販売する初めてのタブレット端末。ともに日本では販売の見込みが発表されていないことから、クチコミは2、3日で収束している。
タブレット端末市場の中心は「iPad」
クチコミの内容を分析すると、「電子書籍リーダー端末」と「タブレット端末」では、購買意欲が書かれたクチコミ比率に2倍近い差が見られ、消費者の「タブレット端末」への期待が高いことがうかがえる。
以下の図は、購入意欲が書かれた記事を分析し、「欲しい、買いたい」と思ったときに何を意識しているのかを端末ごとに分析したもので、比較のためiPadを追加して分析している。
ここでの「ハード」とは、画面の形や大きさ、薄さ・軽さ、デザイン、カバーなどの付属品も含んでおり、この点が意識されている端末は、iPadとSurfaceで、Nexusは価格、koboとKindleは価格とコンテンツの割合が高くなっている。
同調査では、購入意欲のあるクチコミの中で、ほかにどの端末を想起しているのかを探るために、同じ文脈で書かれたほかの端末のクチコミ数を調査したところ、どの端末もiPadの想起率が高く、タブレット、電子書籍リーダー端末市場はiPad中心に語られていることが明らかになった。
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