B2BとB2Cでは、トラストシールの効果に違いが
MZ:導入後2週間の検証期間ののち、そのデータをもとに3サイトにおける効果を分析していただきました。その結果から、トラストシールの効果について、どのような感触をお持ちになりましたか?

古川:大掴みにサイト全体の訪問数、訪問ユーザー数を初めて見たときは、さほど急激な変化は見られないという印象でした。ただ、追加検証してもう少し掘り下げていくと、ブラウザにプラグインを入れなくても検索結果画面にマークが出るケースを中心に、クリック率に変化が見られました。特にB2C向けのサイトである「More」ではその傾向が見られたのかなと思います。
MZ:具体的には、どのような数値に変化が見られたのでしょうか?
古川:「More」では、「not provided」(※)が導入後の訪問者数増を支えていました。この数値が従来から見られる検索キーワードの訪問増を上回ったということは、導入後は以前よりもさらに幅広い新規検索キーワードからの集客増に効果があったと言えると思います。
総じて「検索キーワード数の多いサイト=C向けサイト」ほど、トラストシールによるロングテールSEO効果が出やすいということが言えると思うので、トラストシールはどちらかというとC向けに有効なのではないかという印象です。

MZ:なるほど。B2CとB2Bで違いが出たというところが興味深いですね。では、「SEO-ch」と「Global Marketing Channel」の2つのB2Bサイトについてはいかがでしょう。
古川:B2B向けサイトについては、もう少し調査期間を長くとれればより正確なデータを出せたのかなと思います。ただ、C向けサイトで有効な結果が出たので、今後できればB2B向けサイトでしっかり検証をしてみたいですし、そうする価値があると思っています。
Googleのウェブ検索を、ユーザーがGoogleアカウントにログインした状態で利用している場合は、流入キーワードを取得することはできない。そのことを表すのが「not provided」である。