SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第99号(2024年3月号)
特集「人と組織を強くするマーケターのリスキリング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

MarkeZineニュース

アイレップ、「2012年検索エンジンマーケティング業界10大ニュース」を発表

 アイレップ SEM総合研究所は、渡辺隆広所長を中心に2012年のSEM業界における最重要な10大ニュースをまとめた。

2012年、検索市場の動向

 まずは、検索関連のトピックを見ていこう。

スマートフォン市場が急拡大、検索市場も成長

 スマートフォンやタブレット端末市場の急拡大を受けて、モバイル検索市場も急成長。検索エンジン各社のスマートフォンからの検索クエリ数も前年比で大幅に伸びてきている。リスティング広告もスマートフォン対応・関連機能が増え、Googleもスマートフォン対応サイト向けのWebサイト構築・最適化に関する情報を発信。来年はスマートフォン利用者の行動をより緻密に分析し活用する企業が増加しそうだ。

Google、「パンダ・アップデート」を日本にも適用

 「パンダ・アップデート」が、今年は日本にも正式に適用。求められていることはシンプルに「ユーザーの方を向いて、ユーザーに役立つコンテンツを提供する」こと。今後もこのトレンドは変わらず、あらためてSEOの施策を見直す時期が来ている。

Google、Webスパム対策のための新施策を実施

 ペンギン・アップデートの導入、低品質なリンクを集めるサイト運営者へのガイドライン違反通知の積極的な送付など、ブラックハットSEOを駆使するWebサイトへの対応が積極的に行われた。特に不正なリンクに関する通知は広範囲にわたって行われたもよう。2012年後半には、Googleからリンクの否認ツールが提供されるなど、来年以降もこのスパム対応の強化は続きそう。

Google、検索のSSL暗号化を実施

 ユーザーのプライバシー保護を目的として、2011年に米国で発表・実施されていた検索中の通信暗号(SSL)化が、2012年3月に日本でも導入。暗号化により、マーケティングにおいて貴重な情報のひとつである、ユーザーの参照キーワード情報がWeb解析で閲覧できなくなるという影響もあった。

Yahoo!リアルタイム検索、Facebook投稿も検索可能に

 Googleと共通の検索技術基盤を用いながらも独自の進化も続けるYahoo!検索。Twitterも検索できるリアルタイム検索に、今年はFacebook投稿の検索機能も搭載され、「TwitterとFacebookが同時に検索できる日本唯一」のサービスとなった。

2012年、その他の動向

 続いて、その他の動向にも注目。今年もさまざまな動きがあった。

ヤフー、新広告ソリューションを発表

 「爆速」をキーワードに進んだ2012年のヤフーが、10月末に新しい広告ソリューションを発表。従来Yahoo!リスティング広告やインタレストマッチと呼ばれていたものが「Yahoo!プロモーション広告」へ、そしてインタレストマッチは「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)」という総称に変わる。アドテクノロジー企業との連携も発表されており、本格稼働する2013年にどう進化するのか注目。

Googleアナリティクスの機能拡張、急速に進む

 Google アナリティクス プレミアム、ユニバーサル・アナリティクス、リマーケティングとの連携など、2012年はGoogleアナリティクスの機能拡張が急速に進んだ。これまで各社ベンダーが有料で提供するる高機能なマーケティングスイートでしか実現できなかった高度な分析が、Googleアナリティクスを用いて実現可能に。ユーザーとの対話を土台としたシナリオ設計が重視されるなかで、マーケティング施策の進化をより加速させる原動力になりそうだ。

Googleショッピング、商用モデルへ移行

 商品検索サービス「Googleショッピング」の商用モデル(有料)への移行が発表された。完全移行が完了すると、関連度と入札価格の組み合わせに基づいて決定されるようになる。eコマースサイトを運営する企業は、来年から対応を検討する必要あり。

ディスプレイ広告の進化が本格化(DSPの進化)

 媒体をつないだ単なるアドネットワークに留まらず、アドサーバー技術の進化により、配信ポートフォリオの最適化、クリエイティブの最適化、コストの最適化、リターゲティングなど多様なデジタルマーケティング手法が一気に進化した。今後は効率面にフォーカスした手法だけでなく、企業メッセージを生活者に伝えるクリエイティブのリッチ化が加速すると考えられる。

アプリ発見ソリューションへのニーズ高まる

 スマートフォンやタブレットで利用されるアプリの増加に伴い、アプリの発見性(appsdiscovery)を高めるための施策ニーズも増加し始めた。ASO(Apps Store Optimization)への関心を持ち始める企業が出始めたが、アプリ検索技術はまだまだ発展途上段階。海外ではアプリ検索技術のスタートアップ企業も数多く立ち上がっており、自分が求めるアプリをもっと簡単に探せる検索サービスが来年は登場するかも?

 今年もさまざまな動きが見られたSEMやウェブの世界。気付かずにいたトピックもいくつかあったのではないだろうか? 重要な動向にはこれからも引き続き注目していきたい。

【関連記事】
サイバーエージェント、スマホ向けSEM専門会CyberSS設立
グーグル、モバイルショッピング動向調査結果発表
ヤフー、金融を新しい事業の柱へ サイバーFXの取引ツールでスマホ利用者拡大をねらう
米国の動画視聴者数トップ3はGoogle・NDN・Facebook、広告は53%にリーチ
今年Facebookで最もチェックインされたのは?

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
MarkeZineニュース連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2012/12/21 14:05 https://markezine.jp/article/detail/16982

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ


イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング