メッセージ配信で友達の約10%がお店へ
LINEマーケティングの費用対効果についてうかがったところ、先に触れたモバイル会員証の表示回数を指標にしているとのことであった。
「モバイル会員証はジーユーのメルマガ登録者とアプリをダウンロードしている方も使えるもの。よってメルマガ・アプリ・LINEのどの施策により来店したお客様かを区別することはできないが、その表示回数からどれだけの顧客がオンラインから現場へ動いているのかの数字を追っている。
メッセージ配信した際の、表示回数は公式アカウントの友達の数(約140万人/1月11日現在)のおよそ10%。チラシを新聞に折り込んだ時と比較して考えると、LINEの10%というのは高い数値だ」(萩原氏)
LINEに公式アカウントを開設して5か月が経過したジーユー。かつてはECサイトに流入した数値など様々な指標を設けていたが、現在はモバイル会員証のメッセージに絞っているそうだ。
また、「LINEをコミュニケーションツールのプラットフォームとして捉えると、毎回同じような情報を届けていてはユーザーにとっては新鮮なものではなくなってしまう。だからこそ、プロモーションと連動させるなど、時期をみて織り込んでいきたい。その都度、様々な効果指標を計測して、PDCAを回していくかたちになる」とも語る。
LINEはチラシに置き換わる力を持つか?
ジーユーは今までチラシの施策をメインに行ってきた。その活用術に長けている萩原氏に「LINEマーケティングはチラシに置き換わる力を持つのか」とたずねてみた。
「どのようにLINEを活用していくかという目的による部分が大きいかと思いますが、チラシの役割を完全にLINEに置き換えるのはむつかしいと思う。それはチラシでメッセージを届けることができるお客様の特性がチラシとLINEで違うからだ。特に年齢とエリアを考えた時に、双方の役割は違ってくる。
ただ、日本の人口のおよそ3分の1の人の手元に、ジーユーの情報やブランドメッセージを届けることができるLINEは、非常に有効なメディアだ。そういう意味では、比較ができない対象と言える。単なるチラシの置き換えではなく、LINEとは新たな成果を期待できるニューメディアだ」(萩原氏)
 
  今後の展望をうかがったところ、「メインターゲットの若い世代を取り込んでいくために、ECやデジタルマーケティングに力を入れつつも、全国のファミリー層に向けての情報を発信もきちんとしていきたい」と萩原氏は語る。
「ジーユーはいろんな施策を行いながら、ブランドを磨いている最中。そんな状況なので、逆に決まり切ったことはない。これはこうだ、というきまったものを作るよりも、その都度一番いいものにトライしていく。未完成のブランドだからこそ、新しく盛り上がっているメディアをマーケティングに活用して施策を行っていきたい」(萩原氏)

 
                    
                     
                    
                     
                    
                     
                    
                     
                    
                     
                    
                     
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                    
                                     
                                    
                                     
                                    
                                     
                                    
                                     
                                    
                                     
                                    
                                     
                                
                                 
                                
                                 
              
            