矢野経済研究所は、国内ファッション・インテリア・雑貨EC市場の調査を実施した。
当調査によると、2011年度のファッション・インテリア・雑貨のEC市場規模(主要6分野の合計)は、小売金額ベースで前年度比121.5%の6,366億円と大幅に拡大した。
そして各企業やブランドは総合モール型ECが好調であることから、今後は自社で獲得しきれていない年齢層や男性といった幅広い顧客層に対して訴求のできるチャネルとして活用が見込まれる。
またO2Oが注目されるなか、自社ECサイトの重要性は増していくと考えられ、今後は自社ECサイトを開設・運営する企業やブランドが増加するだろう。
国内の様々な経済指標を考慮すると、概してファッション・インテリア・雑貨市場自体の今後の成長はそれほど見込めないなかで、販売チャネルの一つとしてEC市場は堅調に拡大する見込み。2012年度の同市場規模は前年度比110.3%で7,020億円、2013年度は同107.3%の7,535億円と予測。
【調査概要】
調査期間:2012年10~12月
調査対象:ブランドホルダー企業、ファッションモール運営企業等
調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリング、ならびに文献調査併用
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