博報堂DYメディアパートナーズメディア環境研究所は、生活者のメディア接触の現状を分析する「メディア定点調査2013」を実施した。
東京地区の調査結果によると、マス4媒体とインターネット2媒体(パソコン、スマートフォンを含む携帯電話)を合わせた1日のメディア接触時間は、5時間53分(週平均)と昨年とほぼ同数値となった。1日のメディア接触時間は生活時間の中で飽和状態であると推定され、2010年以降、数値にほぼ変化はない。
近年、パソコンおよび携帯電話(スマートフォン含む)からのインターネット接続時間が伸長しているが、今回、携帯電話からのインターネット接続時間は50.6分と、昨年の40.4分から10分近く伸びる結果(昨年比25.2%増)に。
一方、昨年に引き続きパソコンからのインターネット接続時間は減少が続き、スマートフォンの普及を背景に、パソコン経由から携帯電話経由へとインターネット利用の切り替えがさらに進んでいることがわかる。
携帯電話からのインターネット接続時間の伸びは、女性20代・30代に特に顕著であった。女性20代では昨年の67.8分から52.1分伸び119.9分に(昨年比176.8%)、30代では昨年の45.3分より28.6分伸び73.9分(昨年比163.1%)という結果になった。
スマートフォンの所有状況は45.0%で、昨年の31.0%から10%を超える伸びを示した。
また、携帯電話を操作しながらテレビ番組を見るという回答が48.6%を占めた。スマートフォンは今後も急速に普及してくものと予想され、携帯電話と既存メディアとを組み合わせた情報体験の設計がさらに重要になるものと考えられる。
※編集部注:本記事は、数値の表記に一部誤りがあったため、修正いたしました(2013/6/18)。
【調査概要】
調査地区:東京都、大阪府、愛知県、高知県
調査方法:郵送調査法
調査対象者:15~69歳の男女個人
標本構成:4地区計2,614サンプル(東京649、大阪650、愛知666、高知649)
調査期間:2013年2月2~14日
調査実施機関:ビデオリサーチ
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