SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第99号(2024年3月号)
特集「人と組織を強くするマーケターのリスキリング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

Yahoo!広告活用の今を追う(AD)

さまざまな手を打てる今の時代は“チャンス”
デジタルならではの柔軟性とスピードを活かす

 「マーケティングイノベーション室」の設立、広告ソリューションのリニューアルと、近年まさに“爆速”を感じさせるドラスティックな変革を続けているYahoo! JAPAN。本連載では、マーケティングイノベーション室室長の友澤大輔氏との対談を通し、今後のマーケティングの展望や課題を掘り下げていく。今回は、日本マイクロソフトに移籍してちょうど1年が経つ江端浩人氏を迎え、この時代ならではのコミュニケーションの考え方を伺った。

ヤフー株式会社 マーケティングソリューションカンパニー 
マーケティングイノベーション室 室長 友澤大輔氏(写真左)
日本マイクロソフト株式会社 業務執行役員 
セントラルマーケティング本部長 江端浩人氏(写真右)

コンピューティングがますます生活に浸透

 MarkeZine編集部(以下、MZ):江端さんは、前職の日本コカ・コーラにて同社のマーケティングを率いてこられ、2007年の「コカ・コーラ パーク」の立ち上げなど、多くの実績を残されています。昨年9月に現在のマイクロソフトに移られたことは、業界でも大きなニュースになりましたが、まずはこの移籍の背景からうかがえますか?

 江端:外部の方には意外に映ったかもしれませんが、私自身は実は元々ITに関心が高く、Windows95が登場したときには、発売日に秋葉原に並んで搭載PCを買ったくらいなんです。いよいよコンピューティングが生活に入り込むだろうと、そんな予感がしました。

 マイクロソフトでは、ITがますます個人の世界に浸透する流れにマーケティングの側面から関われるので、それは自分にとても合っている役割だと思ったのが移籍の理由です。

 友澤:本当に、この1年でも生活者のIT環境は大きく変化していますし、実際に技術でできることも格段に広がっていると思います。例えば先日マイクロソフトでは、パワーポイントで制作した「Microsoft Office」のテレビCMを流されましたよね?

 江端:ええ。9月7日に、当社提供の番組「YOU MAY DREAM」(テレビ朝日)にて放送しました。部分的にビデオを埋め込んだりはしていますが、音声ファイルを含めて自動スライドショーで仕上げています。

 ハイビジョンで流せるクオリティの映像を、今やパワーポイントでつくれると主張できたので、製品の訴求方法として一つのブレイクスルーになりました。

この変化をピンチとみるか、チャンスとみるか

 友澤:ちょうどオンエア時にそのCMを見ましたが、あまりに違和感がなく、驚きました。ああなると、コンテンツのつくり方の概念が覆される気がします。

 江端:映画やドラマも、もしかしたらパワーポイントでできてしまうかもしれません(笑)。当社に移って丸1年になりますが、この施策は、私が加わったチームで手掛けた一つの節目の仕事になったと思います。

 MZ:今、広告主の課題としてメディアの分散化、デバイスの多様化といった生活者を取り巻く環境が急激に変化したことで、「どこに注力すべきか分からない」といった声も聞かれます。

 江端:確かに多様化も著しいですが、それを含めた変化をピンチとみるか、チャンスとみるかで大きく違うと思うんです。チャンスと捉えれば、こんなにおもしろい時代はない。

 アプローチしたい顧客が分散しているということは、それだけ絞り込まれているわけなので、その人たちに受け入れられるメッセージを見極めれば、非常に効率よく伝えられます。また、ソーシャルメディアによって、話題性があればお金をかけなくても勢いよく拡散します。こうしたオプションが広がっているのを、私は少なくとも楽しんでいますし、反応をみながら新しい手法を試している状況です。

次のページ
自分が追いかけているお客様のスピードに合わせる

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
Yahoo!広告活用の今を追う連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2013/10/23 10:00 https://markezine.jp/article/detail/18525

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング