べインキャピタルグループのBCJ-12が実施する今回の公開買付けは、マクロミルの発行済株式のうち、マクロミルが所有する自己株式を除いた普通株式、新株予約権、新株予約権付社債のすべてを取得・所有し、マクロミルを非公開化することを目的としている。買い付け代金は513億7800万円。
マクロミルは、平成12年、インターネットを利用した調査業を目的に、「株式会社マクロミル・ドット・コム」として設立。ウェブ調査票作成、調査対象者抽出から、リアルタイム集計、納品データ生成に至るまでの一連の工程をウェブ上で行える自動インターネットリサーチシステムを独自開発し、安価でスピーディなマーケティングリサーチサービスを提供。国内最大手の地位を築いた。現在のマクロミルの筆頭株主はヤフー株式会社(22.39%)。
マクロミルは、アジアだけでなく、北米や欧州を含めたグローバル展開を推進すべく、数十億円規模のM&Aや業務提携を駆使したスピーディな業容拡大を計画。新規事業として、スマートデバイスや販売データ等のビッグデータを活用した新たなマーケティングサービス、プロモーション・メディア領域に関わるサービスの開発についても、大規模な研究開発、システム開発を推進するとしている。
ベインキャピタルは、全世界で総額700億ドルを超える運用資産を持つ国際的投資会社。平成 18年に東京拠点を開設して以来、ジュピターショップチャンネル、すかいらーく、ドミノピザ・ジャパン、ベルシステム24など7社に対して投資実績がある。
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