電通グループのCarat(カラ)は、世界の広告費の成長率予測を発表した。同社は世界82か国のネットワークを通して収集した情報に基づき、59地域の広告費の成長率を独自に分析・推計。広告費は、テレビ、新聞、雑誌、ラジオ、映画館広告(シネアド)、屋外/交通広告、デジタルを含む。
2013年の世界の広告費の成長率は、前年比3.3%増となった。そして、2014年の世界の広告費は、ロシア・ソチでの冬季オリンピック・パラリンピック、ブラジルでのFIFAワールドカップなどのイベントにより、成長率は前年比4.8%増、5,510億米ドルと予想。
特に成長率が顕著なのは、ラテンアメリカ(前年比12.8%増)であり、アジアパシフィック地域(前年比5.6%増)も順調に成長する見込み。また、アベノミクス効果や2020年のオリンピック・パラリンピックの開催決定により、日本の広告費の成長率は、2014年、2015年ともに前年比1.7%増と予測。日本は4年連続で前年を上回る見通し。
また、2015年の世界の広告費は、経済情勢が世界的にポジティブな傾向にあることから、その成長率を前年比5.0%増と予測。
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