eMarketerは、2014年、米国におけるデスクトップ検索広告は、Google上のペイドクリック(paid clicks)がモバイル機器へシフトすることによって大きく下降するとの予測を発表した。2013年、米国のモバイル検索広告費は120.8%成長し、モバイル広告全体の成長に寄与した。一方、デスクトップ検索広告費は0.8%減少し、デスクトップ広告全体では2.3%の増加となっている。
2014年、デスクトップ検索広告費は前年比9.4%減の135億7000万ドルとなるのに対して、モバイル検索広告費は前年比82.3%増の90億2000万ドル。全体として、デスクトップとラップトップ向けの広告費は2014年に2.4%減少し、323億9000万ドルに下降する。上の表はモバイル/デスクトップの各広告の2018年までの成長予測をまとめたものだが、デスクトップ検索広告はマイナス成長を続け、2018年には33.1%減としている。
この変化に大きな影響を与えているのがGoogleだ。2013年Googleの検索広告売上の76.4%はデスクトップ経由だったが、そのシェアは2014年に66.3%に減少するとeMarketerは予測する。一方、モバイル検索広告は17億6000万ドル増加。これは同社の検索収益のおよそ3分の1にあたる。Googleのモバイル検索成長の要因となっているのは、Enhanced CampaignとProduct Listing Ad(PLA)だ。この2つが2013年のクリックシェアの増加に寄与しており、その傾向はこれからも続きそうだ。
eMarketerは、Googleの広告売上全体に占めるモバイル検索広告のシェアは2013年の19.4%から、今年26.7%になると予測。一方、デスクトップ検索広告はすでに2012年の72.7%から2013年に63.0%に下降している。
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