天気は、買物など消費者の予定や行動に影響を与える。現在の気象条件に合わせた広告クリエイティブはオーディエンスターゲティングを強化する。気象データは入札価格の決定、レポーティングや最適化のための戦略立案にも使えるだろう。気象データの有用性に着目した米Sizmekは、データソリューション「Peer 39」で気象属性の提供を開始した。
「Peer 39」のデータは、RTBにおいて利用可能な入札前のデータセット。利用可能な気象属性には、気温の幅、さまざまな気象現象、現在の天気、インフルエンザの重症度、花粉飛散数などが含まれる。広告主、エージェンシー、トレーディングデスクは、Appnexusのようなプラットフォームでこれらのデータを利用できる。
ウェブユーザーがどこで広告を見ているかに関わらず、一定の気象条件というものが存在する。天気は非常に局所化しやすく、ジオグラフィ、デモグラフィ、関心・行動・コンテンツベースのデータなど、その他のデータとともに利用できる。また、ロケーションベースのターゲティングの粒度を決める際に、DMA(Designated Market Area)の地域を選択する必要もなくなる。Sizmekはこうしたデータ提供によって、クッキーを使わないターゲティングや分析の実現に取り組むとしている。
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