リクルートライフスタイルが運営する『ホットペッパービューティー』は、全国のビューティーサロン向けに経営を支援するスクール「ホットペッパービューティーアカデミー」を、7月より開校した。サロン経営上の問題点として比重を増す「集客」「育成」といった経営に関わるノウハウを、セミナー形式で無料で提供する。今年度は全国28エリアで順次実施していく。
『ホットペッパービューティー』は2007年4月にサービスインした、ヘアサロン&ビューティーサロン検索予約サイト。掲載店舗数は全国で4万件弱、年間予約数は1,700万件超にのぼり、2秒に1人が予約しているサイトだ。ネットでサロンを予約する文化が根付いていくとともに、ネット予約数はここ4年で30倍超にまで成長している。そして、媒体に掲載中のヘアサロン向けに、無償でクラウド型予約管理システム「サロンボード(SALON BOARD)」を提供している。
「サロンボード」は、2012年6月のリリースから2年弱で10,000以上のサロンが活用している。予約管理、顧客管理、販促支援、会計レジ・売上管理の機能を有しており、サロンの運用業務負荷の軽減を目的に提供されたサービスである。
サロンが抱える経営上の問題点のトップ3は、「新規客の開拓」「スタッフの確保・育成、活性化」「競争の激化」(「美容店に関する消費意識と経営実態調」日本政策金融公庫調べ/2012年7月)という調査結果がある。美容業界では、カットの仕方、パーマのかけ方といった技術のセミナーは多数開催されている一方で、集客や人材育成といった経営に関わる分野を学ぶ場は少ないのが現状だ。
そのような背景から「サロンにとって、集客と人材育成の悩みがとても大きいので、そこにリクルートが得意なマネジメントや集客、人材育成について、アカデミーというかたちで講座を提供して業界に貢献していきたい」と、アカデミー長の千葉智之氏は設立理由を語る。
また実際に、7月1日に東京で開催された開校記念イベントには、全国各地から約600人の参加者が集った。『ホットペッパービューティー』の広告出稿主でなくとも、オープンに参加できることもあり、約3割は新規の方が占めたという。
「アカデミーでの講演を受けて、結果的にホットペッパービューティーを集客に活用してみようかな、と思われる参加者の方もいるかもしれませんが、この事業で売上を立てようという気はありません。サロンボードやAirレジの提供により、美容業界に提供するサービスの幅が大きく広がったこともあり、業界に貢献できることをもっとやっていきたいと考えてます。一緒にマーケットを大きくしていくことで、より業界に深く関われるプレイヤーになれれば」(千葉氏)
「Airレジ」は2013年11月にリリースした無料POSレジアプリ。初期費用・月額利用料は無料。集客面での店舗のサポートを目的に、リクルートライフスタイルが運営するメディアとも順次連携を行っている。2014年5月に「サロンボード」とも連携した。
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