デジタルハリウッド大学は、7月7日、CM総合研究所/CM DATABANKの増崎知世氏を講師に招き、特別授業を開催した。「CM好感度調査」のランキングをもとに、消費者マインドの変遷やCM好感要因の検証など、CMのオンエア効果を多角的に分析し、成功事例の紹介を交えた「2014年上半期のCMのトレンド」について講演した同授業をレポートする。
1日あたりのCM接触回数は約194回
「“CMは時代の映し鏡”と言われるように、世の中を映し出すもの。今日は具体的なデータに基づいてCMの調査を行ってきた、CM総合研究所/CM DATABANKの増崎氏にお話していただきます」とモデレータ役のデジタルハリウッド大学 准教授の高橋光輝氏は語り、授業が始まった。
CM総合研究所/CM DATABANKは、1989年より東京キー5局(日テレ、テレ朝、TBS、フジテレビ、テレ東)から放送された全てのCMをデータベース化し、関東1都6県の一般男女3,000人(6歳以上)を対象に「CM好感度調査」を実施している。
「専念視聴(テレビに向き合って、しっかり番組をみる)」と「ながら視聴(ご飯を食べながら、スマートフォンを操作しながらなど、何かをしながら視聴する)」の2パターンにテレビの見方は分けられる。
「みなさんは普段テレビをみてますか?」と増崎氏は切り出し、まずはテレビ視聴の実態についての様々なデータを提示した。
1日当たりのテレビ視聴時間は1人あたり、約5時間半。そのうち、「ながら視聴」時間は2時間46分で、テレビ視聴時間の半分以上の51%を占めている。そして、1日当たりのCMの接触回数は約194回。それほどテレビを日々見ている実感が筆者はないのだが、この数値は専業主婦や高齢者の方も含んだ全世代の平均データだという。
「10~20代では、1日当たりのテレビ視聴時間は3時間半~4時間半というデータがあります。そのうち『ながら視聴』は約半分の1時間半~2時間という結果が出ています。昨今、『テレビは見られなくなった』と言われているものの、データをとってみると、テレビとの接触時間は、今と昔でそれほど変化していません」(増崎氏)
CMの総放送回数は1日で4,300回超
次に、企業サイドからCMに関するデータが提示された。2013年度の総広告費は約6兆円。そのうち「テレビ」の広告費が占めるのは約3割の1兆8,000億円。そしてそのテレビに続くのが、「インターネット」(15.7%)、「新聞・雑誌」(14.5%)だ。
「すでに新聞・雑誌の広告費をインターネットが上回っています。ここに時代の流れを感じとることができますね」と増崎氏。そして「1か月当たりの企業が放送しているCMの総数はどのくらいでしょうか?」と質問を投げかけた。
東京キー5局だけの数字だが、1か月間のCM観測数は企業数にして約1,100社、商品(サービス)数は約2,800品、作品数は約4,300作品にものぼるという。そして、CMの総放送回数は、1か月で約13万回、1日に換算すると4,300回以上もオンエアされている。
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安成 蓉子(編集部)(ヤスナリ ヨウコ)
翔泳社 メディア編集部門 ビジネス編集統括 第2メディア編集部 部長 兼 Biz/Zine編集長
慶應義塾大学文学部卒業。専門商社で営業を経験し、2012年翔泳社に入社。マーケティング専門メディア『MarkeZine』の編集・企画・運営に携わる。2016年、雑誌『MarkeZine』を創刊し、新規事業を創出。2019年4月~2026年3月、MarkeZine 4代目編集長。2025年4月よりBiz/Zine編集長を兼任。2026年4月より現職。編集業務と並行して、デジタル...※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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