マーケティング・オートメーションの領域にはさまざまなプレイヤーがいる
昨年くらいから日本では「マーケティング・オートメーション」という言葉が頻繁に使われ始めている。とはいえ「マーケティング・オートメーションで何ができるのかという点について、ユーザーの方々に伝わっていないのが現状だと思います」と福田氏は言う。
「マーケティングに関わる業務領域ではWebアナリティクス、リードジェネレーション、リードナーチャリング、CRMと様々なプロセスが存在し、それぞれの領域に強みを持ったソフトウェアが提供されています」と福田氏。
例えばWebアナリティクス領域ではアドビシステムズやGoogleが良く知られている。メール配信の領域では、オラクルが買収したResponsys、シナジーマーケティングなどたくさんのプレイヤーが活躍する。セールスフォース・ドットコムが買収したExactTargetもこの領域で強さを発揮する。
マルケトはガートナーのMagic QuadrantでもEloquaと並びリーダーとして位置づけられた事からもわかる通り、リードジェネレーションからリードナーチャリングに至るリードのライフサイクルを包括的に管理する点で強みを持つというのが福田氏の見解だ(参考:『Gartner Magic Quadrant for Lead Management 2013』)。
「マルケトはリードを獲得し、その属性データだけではなく、Webサイトをはじめとするオンライン/オフラインの行動データを合わせてスコアリングを行う事により、より細かいセグメンテーションを可能にし、One to Oneのマーケティングを実現する事ができます。Email配信のツールには、リードスコアリングという概念がなく、セグメンテーションを行う場合も、属性データとメールのオープン/クリックのステータスで行うか、システム連携をしなければならないのが現状で、これらを一つのプラットフォームで行えるのがMarketoの強み」と福田氏は言う。