旅行口コミサイト「TripAdvisor」の日本法人トリップアドバイザー社は、「転職旅行」の実態を調査。その結果、転職経験者のうち35%が前職から次の職場勤務に移る間の休暇期間に、宿泊を含む転職旅行をしていることがわかった。
総務省統計局の労働力調査によると、2013年の年間転職者数は286万人。うち35%が転職の合間に旅行をしている場合、転職に伴う旅行者は年間約100万人に上る。「転職旅行」という呼び名こそ普及していないものの、転職の合間の旅行は、すでに定着しているといえる。
転職旅行者に旅の内訳を聞いたところ、国内旅行が56%、海外旅行が44%とおおよそ半々で、平均宿泊数は4.8泊(国内旅行2.7泊、海外旅行7.4泊)、旅行費用は1人当たり12万2000円(国内旅行6万2000円、海外旅行19万8000円)。旅行形態は個人手配旅行が72%と最も多い。
今回の調査等をもとに転職旅行の市場規模を試算したところ、同行者も含めた市場規模は1290億円。これは、新婚旅行の2550億円よりは少ないものの、卒業旅行の550億円を上回る旅行市場であり、旅行業界において大きなものであるといえる。
一方で、転職旅行者の84%が旅行に行く際に「気を使った」と回答。旅行中も70%の人が「必要以上に周囲に伝えないように配慮した」と回答するなど、転職前後の職場に配慮しつつ旅をしている姿も伺われ、若干の後ろめたさを感じる人も多いことがわかった。
この結果を受け、トリップアドバイザーでは、「がんばったとがんばるの間に」をキャッチコピーに、転職旅行のポータルサイトを開設。転職旅行に必要な手続きや安全に楽しむために必要な知識など、順次情報を拡充する予定。
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