VideologyはNielsen UKのデータをダイレクトに統合したプラットフォームを発表した。そのデータには、英国で視聴率調査を行っているBroadcasters' Audience Research Board(BARB)のテレビパネルデータから構築したテレビのセグメントが含まれる(※)。Videologyは、これによって真のクロススクリーンのプランニング、広告のバイイング、配信、測定が可能になるとしている。
動画がテレビマーケティングミックスの一部として設計されることが増えているが、今回の統合は、消費者のテレビ視聴とオンライン視聴行動の間に重要なデータリンクを提供。テレビのプランに関連付けてターゲティングし、動画キャンペーンをリアルタイムに最適化する能力を強化する。
NielsenのNetView(インターネット視聴率データ)のパネルは、オンラインのオーディエンスの行動をデモグラフィック属性別に測定しているが、これにBARBのテレビパネルを統合。NielsenはBARBのパネリストのテレビ視聴行動を取り込み、オンラインの消費者データと統合することができる。このデータはVideologyのクロススクリーンターゲティング・ツール「TV Amplifier」のベースとなる。
TV Amplifierを使うと、プランナーはテレビ視聴の合計によって分類(たとえば、ライトな視聴者かヘビーな視聴者か)された視聴者や、視聴番組のカテゴリごとに分類された視聴者にターゲティング可能になり、テレビでの行動をベースにしたオンラインでのオーディエンスターゲティングが可能になる。
※Broadcasters' Audience Research Board(BARB):1981年、テレビ局と広告業界に業界標準となる視聴率調査サービスを提供するために設立された、BBC、ITV、Channel 4、Channel 5、BSkyB、IPA(Institute of Practitioners in Advertising)が所有する非営利の有限責任会社。テレビ番組放送時の視聴データと、録画された番組のタイムシフト視聴を測定している。
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