Amazonは、注文してから30分以内に商品を届けるためのシステム「Prime Air」を開発してきた。実際に荷物を運ぶのは、ドローンと呼ばれる小さなヘリコプターのような無人で空中を飛行する機械である。実現のためには、安全も含め飛行システムについてのルールづくりが前提となる。
「無人航空機の国内飛行をめぐるアメリカの動向と立法」(国立国会図書館)によると、無人航空機の活用は案件ごとの承認に基づいており、民間機については試験飛行等に限定され、商業目的での飛行は認められていない。しかし、無人航空機の経済効果などさまざまな可能性に期待が高まっていることから、2012年2月、連邦議会は米国連邦航空局(FAA)に対し、公用および民間無人航空機の全米空域システムへの統合を速やかに進めることを求め、統合へ向けた各種要件とその期日を2012年法に規定した。
そこでは、2015年9月までに無人航空機の全米空域システムへの統合を開始。それに先立ち技術的課題等の検討に資するため6つの試験区域を設置し、まず小型無人航空機に関して規則等制定を進めるとして、実施すべき事項とその期日を定めている。
Amazonの「Prime Air」のページでは、その規則が早ければ2015年内にも施行されるのではないかと期待しており「我々はその準備ができている」とコメントしている。また最近Amazonは「Prime Air」のために、Unmanned Aircraft Systems(UAS)テクノロジーをテストする技術者を募集。こうした状況からも2015年にもドローンによる配送が実現するのではないかという見方が強まっている。
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