矢野経済研究所は、国内の「オタク」市場に関する調査を実施した。本調査における「オタク」市場とは、一定数のコアユーザーを有するとみられ、「オタクの聖地」である秋葉原等で扱われることが比較的多いコンテンツや物販、サービス等を指す。
2013年度のアイドル市場は前年度比約2割増
2013年度の「オタク」市場を分野別に見ると、アイドル市場は前年度比19.9%増の863億円、ボーカロイド市場は同19.2%増の87億円、トイガン(エアソフトガン及びモデルガン)市場は同23.1%増の80億円とおよそ2割程度拡大した。
「オタク」と認識している層は約2割に
本調査に関連した消費者アンケート調査によると、「自分を『オタク』だと思いますか、もしくは人から『オタク』と言われたことはありますか」という質問に対し、「オタク」を自認する、もしくは第三者から「オタク」と認知されている層は23%であった。また、上述アンケートにて、オタクと認識している層のなかで既婚者(過去に結婚有を含む)層は33%であったのに対し、未婚者(現在及び過去の恋人の有無を問わず)層は67%であった。
「オタク」一人あたりの年間平均消費金額の最も高いのは「アイドル」
本調査に関連したアンケート調査からオタクとされる層について、19分野別に一人あたりの年間平均消費金額を算出したところ、「アイドル市場」において94,738円と最も高い金額を示した。アイドル市場においてはこうした一人あたりの消費金額の高さも市場拡大に貢献しているものと推察される。
【調査概要】
調査期間:2014年8~10月
調査方法:当社専門研究員による直接面談及び、電話・FAXによるヒアリング、インターネット調査、文献調査を併用
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