ネット行動分析サービスを提供するヴァリューズは、マーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を使用して、この夏に旅行予定がある消費者のネット行動を分析した。また、昨年も同様の調査・分析を実施しており、前年度データとの傾向比較を行った。
旅行業界のサイト訪問者数(6月度)は「楽天トラベル」と「じゃらんnet」が2強
同社が独自に定義する「旅行・交通」カテゴリのサイトにおいて、2015年6月度のサイト訪問者数ランキングを集計したところ、1位「楽天トラベル」、2位「じゃらんnet」が突出しており、その下に3位「Yahoo!トラベル」と宿泊予約サイトがTOP3を占める結果となった。
今夏の旅行予定がある人は昨年度よりも微減
今年の夏に旅行予定があるかどうかをたずねると、「国内旅行派」は30.7%、「海外旅行派」は5.7%、「行先は決めていないが旅行を検討中」が8.7%となり、合わせると45%が、この夏の旅行を予定していることが分かった。一方、「特に旅行は検討していない」が55%と半数を超えており、昨年度の同調査では51%であったことから約4ポイント上昇した。
国内旅行派は旅行系サイト以外に、グルメサイトを閲覧している
国内旅行予定者(手配済+検討中)がよく閲覧するサイトの1位は「じゃらんnet」で、2位に「楽天トラベル」、3位「JTB」となった。また、4位「食べログ.com」、8位「ぐるなび」、18位「ホットペッパーグルメ」と、グルメ情報サイトが複数上位にランクインしており、旅先でのレストラン情報やクチコミをチェックしていると考えられる。
海外旅行派は旅行系以外に金融・サービス系のサイト閲覧に積極的
海外旅行予定者(手配済+検討中)がよく閲覧するサイトは、1位「HIS」、2位「JAL」、3位「ANA」という結果になった。また、4位「エクスペディア」、5位「旅行のクチコミフォートラベル」、7位「トリップアドバイザー」などユーザーのレビューやクチコミが充実しているホテル予約サイトが上位にきている。さらに、10位「Yahoo!ファイナンス」、13位「三菱東京UFJ銀行」、27位「三井住友VISAカード」など金融系のサイトもよく閲覧する傾向がある。その他、旅行系以外では、美容室・サロンの予約サイト「ホットペッパービューティー」や映画館の「TOHOシネマズ」などもランクインしており、海外旅行派はサービス消費に対して積極的な一面がうかがえる。
今夏の旅行予定者の検索キーワードランキングは?
GoogleおよびYahoo!の検索を対象に、今年の夏に旅行を予定している人が、どのようなキーワードで検索しているか、2015年6月度の検索キーワードランキングを作成した。
国内旅行予定者では、3位「じゃらん」、6位「ANA」、8位「楽天トラベル」、10位「JAL」などの旅行系ワードがTOP20に入った。海外旅行予定者では、2位「ANA」、5位「HIS」、8位「JAL」、17位「EXPEDIA」、19位「じゃらん」などがTOP20にランクインした。一方、旅行を検討していない人(非検討者)の検索キーワードランキングをみてみると、旅行系ワードでは「ANA」「JAL」がランクインするのみという結果になった。
【調査・分析概要】
全国のVALUESモニターに向けて2015年6月25日~7月1日にアンケート調査を実施。その後、回答者14,562人をネット行動分析の対象とし、PC上の行動ログを分析した。
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