キャンペーン概要
時期:2015年
国名:ルーマニア
企業/ブランド:BILLA
業種:小売
「安いものを買う」から「ほしいものが安くなる」へ
世界中の優れたマーケティング活動に対して授与される「エフィー賞」の銅賞を受賞した、ルーマニアの大手スーパーマーケット「BILLA」のデジタル施策をご紹介します。
運用しているFacebookページを、上手く販売促進につなげられていないことが課題だったBILLA。そこで同社が打ち出したのが、ソーシャルカタログというアイディアです。
通常よくあるオンラインカタログと異なるのは、ここに掲載されている商品には、「いいね!」がつけられるようになっている点。「いいね!」の数が多ければ多いほど、割引率が上がっていくという仕掛けが施されているのです。
対象商品は毎日追加され、カタログの内容は、BILLAのFacebookページにリアルタイムで反映されます。お客さんは、割引価格で購入したいと思う品に対して「いいね!」をクリック。商品がカタログに掲載されてから24時間以内に押された「いいね!」の数によって、値段が決まるという仕組みです。
このプロモーションの結果、Facebookのエンゲージメント率は2,200%も上昇し、最大の競争相手のページと比べてシェア数は7倍を達成。そしてカタログに掲載した商品の売り上げは250%の伸びを見せたそうです。
“人気のバロメーター”という意味合いで捉えられることの多かった「いいね!」を、商品の販売に直結させたユニークな活用法。ちょっとした発想の転換で売り上げを伸ばすことに成功した、秀逸なプロモーションでした。
動画はこちら
先週の紹介キャンペーン
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記事転載元:AdGang