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「真似された? そりゃ光栄だ!」盗作疑惑のライバルを逆手に取った、シンガポールLCCの凄いPR

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 盗作は今や国境を越えるトラブル。あなたの会社が被害に遭ったらどう対応するでしょうか? シンガポールの航空会社は、非常にブラックユーモアに溢れる措置をとりました。海外の広告・宣伝・プロモーション事例情報を提供している「AdGang」からの厳選記事を紹介するこの連載は、毎週水曜日更新です。

キャンペーン概要

 時期:2015年
 国名:シンガポール
 企業/ブランド:Scoot
 業種:エアライン

ちょっとやりすぎ? と思いつつニヤッとしてしまいます

 シンガポールの格安航空会社(LCC)「スクート」が、自社の広告に類似した内容のキャンペーンを展開するアメリカのLCC「スピリット航空」に対してとった、ユーモア溢れる対応が話題を呼んでいます。

 そもそも両社は黄色をメインカラーに据えている点では共通しているのですが、スクートが制作したロゴやポスターに対し、その1~2年後にスピリット空港が公開した広告デザインが驚くほどそっくりなのです。以下画像の左と右を比べてみてください。

 普通なら法的措置を取ってもおかしくないような状況ですが、スクートでは『真似されるのは、それだけ注目されているという事。光栄なことだ。』として、逆にスピリットに敬意の意を示したのです。

 さらに『どうせ真似するなら、とことんやってね!』とばかりに、CEOが直々に出演したビデオレターを制作し、ネットで公開。

 また、“スクートをそっくり真似するためのグッズ”やロゴに関するガイドブックまで制作し、極めつけはスクートの機体に「Inspiring Spirit(スピリットにインスピレーションを)」と記すなど、スピリット航空によるパクリをもはやネタにして、とことんいじり倒しています。

 すると、このちょっとブラックなユーモアを交えた対応が「面白い!」と、多くのメディアがスクートに注目。なんと4000万米ドル相当のメディアカバレッジを獲得したのです。様々な媒体で紹介された結果、Googleでの検索が32%も上昇するなど、大きな関心を集めることに成功しました。

 ライバル会社による盗作疑惑を逆手に取って、これ以上ない“自社の宣伝の機会”へと変えてしまう見事な手法。懐の深さとユーモアたっぷりの切り返し、そのセンスの良さに脱帽です。

動画はこちら

 

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 記事転載元:AdGang

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