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「AdGang」が選んだ今週の一押しキャンペーン

6人のカメラマンによる実証実験 “写真はレンズが撮るのではなく、写真家の視点で切り取ったものである”


 友だちと同じ被写体を撮ったのに、出来上がった写真は全然違う。という経験をしたことはありませんか?Canonは、そんな写真の面白さをユニークな方法で表現しました。海外の広告・宣伝・プロモーション事例情報を提供している「AdGang」からの厳選記事を紹介するこの連載は、毎週水曜日更新です。

キャンペーン概要

 時期:2015年
 国名:オーストラリア
 企業/ブランド:Canon
 業種:精密機器

ストーリーが写真を作るんですね

 写真は単なる複写物ではなく、オリジナリティ溢れるアート作品であることを実証したCanonの実験映像をご紹介します。

 とある撮影会に参加したのは、6名のフォトグラファーと1名のモデル。そこに6つのシナリオが用意されました。

 被写体モデルを務めるのはこちらの男性ただ一人。この男性を、6名のフォトグラファーがそれぞれ異なる6つのシナリオに基づいて撮影します。

 こちらのフォトグラファーには、男性は“億万長者”であると伝えられています。

 そして、こちらのフォトグラファーには“ライフセーバー”、こちらには“元受刑者”であると男性のシナリオを変えます。その他、“漁師”、“霊能者”、“元アルコール依存症患者”というものがあり、6名のフォトグラファーが、同じ人を被写体として撮影するのですが、それぞれ異なる肩書情報を与えられているというのが今回の取り組みです。

 フォトグラファーはそれぞれ真剣に被写体と向き合います。“彼が億万長者だ”と知らされているフォトグラファーは“彼の栄光を引き出そう”とし、また“元アルコール依存症患者だ”と知らされているフォトグラファーは“アルコールを断ち切った勇気”を、そして“霊能者だ”と思っているフォトグラファーは“スピリチュアルな雰囲気”を映し出すべくカメラを構えます。

 そして、撮影されたのがこれらの写真。同じ服を着た同じ被写体を、同じカメラで撮影したにも関わらず、まるで6名の別人を撮影したかのように、それぞれの写真に写る被写体の表情は大きく異なりました。

 これには撮影した6名のフォトグラファーらも驚きを隠せません。

 Canonはこれこそが写真の面白さだといいます。

 『たとえ被写体が同じでも誰もが同じ写真を撮ることはできない。写真は、カメラを構えるフォトグラファー独自の視点が捉え、それぞれの想いで切り取ったものであり、カメラを構えるフォトグラファーの想いが詰まったものだ。』とのメッセージを導きだした実験プロモーション映像でした。

動画はこちら

 

先週の紹介キャンペーン

 子供は友達作りの天才! 子供司令官の指示に従い“初対面の人との会話の成否”を検証する実験動画

 記事転載元:AdGang

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山田 健介(株式会社PR TIMES)(ヤマダケンスケ (PR TIMES))

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2016/03/11 20:20 https://markezine.jp/article/detail/23518

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