Facebookは、モバイル広告キャンペーンを実施した広告主が、来店を促進するとともに、来店数や店舗売上の測定が可能な広告商品を発表した。
来店の促進
店舗位置表示機能が付与された近隣エリア広告は、最寄りの店舗と、「道順を表示」などのコールトゥアクションが示されるもの。最寄りの店舗を見つけて、行き方を確認するまでをすべて広告上で簡単にできる。
ウェブサイトにある店舗位置表示機能は、何度もタップしたり小さいフォームに郵便番号を入力したりする必要があり、モバイル利用者にとってはストレスになる。一方、店舗位置表示機能を使えば、広告を見た人は店舗をすばやく簡単に見つけられるようになる。
来店数を測定
広告レポートに新たな指標「来店数」が加わった。これはモバイルで位置サービスを有効にしている人々からの情報に基づく推定指標。広告主は、近隣エリア広告実施後の店舗トラフィックをより詳しく把握できるとともに、現在の広告レポートを補ってより全体像をつかめるようになる。なお、同指標は、今後数か月をかけて世界中の広告主向けに展開される予定。
店舗の売上とひも付け
オフラインコンバージョンAPIは、顧客データベースやPOSシステムからのトランザクションデータを広告レポートとマッチングさせて、広告効果をより詳しく、リアルタイムに把握するもの。これにより、店舗や電話での取引をFacebook広告キャンペーンに紐付けすることが可能となる。なお、同ツールでは、Marketo、Squareなどのパートナーと提携することも、Facebookと直接連携することも可能。
すでに、バーガーキングUK、キャデラックなどは、近隣エリア広告の実施後に、来店数を利用。各店舗における来店数をより詳しく把握している。またフランスの小売業者E.Leclercでは、各店舗から半径10km以内に住む150万人にリーチ、広告をクリックした人の約12%が7日以内に店舗を訪れたという結果が出ている。
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