インターネット利用状況を調査しているビデオリサーチインタラクティブは、2015年4月より開始した動画広告の広告統計サービスをもとに、2015年度(2015年4月~2016年3月)の動画広告出稿状況について発表した。
今回の結果は、当社独自基準に基づいて収集・データベース化した、PCの動画広告やバナー広告などの広告統計サービス「Web Ads Report Advance」、スマートフォン広告のデータベースサービス「SmartPhone Ads Report」、及び株式会社ビデオリサーチ社の「テレビ広告統計(関東地区)」をもとにまとめている。
PCに動画広告を配信した広告主の数は、1,671社に
2015年度にPC動画広告を出稿した広告主数を調べたところ、1,671社であることがわかった。そして1,671社のうち、PCのバナー広告にも出稿していた広告主は1,178社いたため、動画広告に掲載している広告主の70%がバナー広告を併用している結果となった。
同じく、スマートフォン広告に出稿したのは886社、テレビCM出稿社は659社となっている。また、動画広告に出稿した1,671社中、PCバナー広告・スマートフォン広告・テレビCMのいずれも広告出稿している広告主は499社となった。
動画広告、出稿多い業種は?
動画広告出稿社数の業種別シェアを調査したところ、旅行・観光、レジャー、官公庁などを含む「他のサービス」が34%と最も多くを占め、次いで「製造業」23%、「IT業種」12%と続いた。バナー広告・スマートフォン広告の業種別シェアと比較すると、動画広告では「製造業」のシェアが高く、逆に「IT業種」「専門店(小売)」のシェアが低い傾向にあった。
商品種類別の1位は「官庁・地方自治体」
次に、動画広告出稿銘柄の商品種類別に推定出稿量をみると、「官庁・地方自治体」が最も多く、以下「輸送用機器 企業PR」「コンピューター(ハード)企業PR」が続く。バナー広告の推定出稿量ランキングと比較すると、特に「邦画」「洋画」といった映画案内のランクアップぶりが目立っている。
テレビ出稿量増加に合わせて増える動画広告への出稿
関東地区にテレビCMを出稿している広告主の動画広告出稿状況を調べた結果、当該期間にテレビCMを出稿したのは1,922社あり、そのうち約1/3の広告主が動画広告に出稿していたことがわかった。
これをテレビCM出稿量上位1,000社に絞ると半数になり、さらに上位100社に絞ると87%までが動画広告にも出稿しており、テレビCM出稿量が多いほど、動画広告を出稿する割合が高い傾向にある。
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