ガートナー ジャパンは1月17日、マーケティング業務の変化に関する調査結果を発表した。
スマートフォンやソーシャル・メディアなどの浸透とともに、デジタルマーケティングの重要性が増してきている。これを背景に同調査では、マーケティングの新たな取り組みが企業にどのような影響を及ぼし、どのようなスキルが必要とされているのか、また、ビジネスにどういった影響があるのかを探った。
最も求められるのは企画・立案能力
マーケティング業務において重要かつ必要とされるスキルについて尋ねたところ、「企画・立案能力(72.1%)」が最も多く、これに「データ分析能力(62.4%)」が続き、「マーケティング全般の経験/知識(54.7%)」についてはこれらに続く結果となった。
「マーケティング全般の経験/知識」と「デジタル・マーケティング専門の経験/知識」を比較すると、後者はそれほど重要とは認識されておらず、むしろ、マーケティング全般のスキルが重要視されていることが明らかとなった。回答者のマーケティングへの関与度合いが高いほど、この傾向がより顕著になっている。また、デジタル・マーケティングに関連して必要になると考えられる「テクノロジに関する知識」についての重要性も、相対的に低い結果となっています。
CMO就任で最も多いケースとは
次に、最高マーケティング責任者(CMO)にふさわしいキャリアについて尋ねたところ、既にマーケティング部門が存在している企業では、「社内の他部門またはグループ企業からの異動」によって就任するケースが46.5%と最も多くなった。
一方、どのような経歴がふさわしいと思うかとの全対象者向けの問いに対しては、社外のスペシャリストを望む声も多く、34.0%が回答する結果となった。
【調査概要】
対象:ガートナー主催の各サミットの参加者やGartner Newsの購読者から募集
実施期間:2016年11月18日~12月5日
調査方法:Webアンケート
有効回答数:378件
回答企業の従業員数規模別内訳:2,000人以上が209社、1,000~1,999人が43社、100~999人が109社、その他17社
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