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The NEXT Branding with antenna*(AD)

ショートフィルムでブランドの理解促進 「ネスレアミューズ」に学ぶオウンドメディア戦略

スマホシフトを受けて動画コンテンツが人気

MZ:ちなみに、各ブランドサイトもネスレアミューズに収められていますが、出牛さんが所属するデジタルマーケティング部はどこまで担当されているのですか?

出牛:我々の部は、ネスレアミューズの企画運営がミッションのひとつで、KPIとしてセッション数と会員数、いかにアクティブかを見る継続率を追いかけています。

 ただ、当社は事業部制なので、各ブランドサイトはそれぞれの事業部が管理しています。ネスレアミューズのコンテンツの中でブランドに関わる部分は、我々が主導したりサポートしたりして、一緒に企画運営を行います。

MZ:特に最近で反響が大きいコンテンツは、どういったものですか?

出牛:業種との親和性では、弊社の製品を使ったレシピも根強い人気がありますが、近年のスマホシフトとも関連して視聴数が伸びているのは、ショートフィルム作品を集めた「ネスレシアター」です。累計視聴数は3,300万に上っています。

ネスレシアター

MZ:やはり、スマホでの動画視聴は一般化しているんですね。

出牛:ええ。そういう傾向が高まっています。冒頭でお話しいただいたように、当社のブランドは広く認知されているので、我々としてはテレビCMで認知を獲得するだけではない、ブランドの世界観を伝えて深く共感してもらえるコミュニケーションが必要だと考えていました。そのために、ショートフィルムは非常に重要だと位置づけているんです。

ブランドの世界観を伝えられるショートフィルム

MZ:ネスレシアターでは現在、どんな作品を配信しているんですか?

出牛:大きく分けて2種類あり、一つは提携先の作品です。たとえば、俳優の別所哲也さんが長く運営されている「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア」という米国アカデミー賞公認、日本発・アジア最大級の国際短編映画祭と提携して、今年は20作品以上の公開を予定しています。

 もう一つは2013年、当社の100周年記念をきっかけに新しいコミュニケーションモデルとして始めた、オリジナル制作の作品です。ストーリーとブランドメッセージをリンクさせたり、劇中でブランドのプレイスメントをしたりしています。直近だと、本広克行総監督の『踊る大空港、(略)』や映画『古都』とコラボしたスピンオフ作品『matcha!!!』などがあります。

MZ:そういった作品を多く方に見てもらうために、意識していることはありますか。

出牛:動画の接触機会を増やすことですね。ネスレアミューズのTwitterアカウントで紹介したり、YouTubeの「ネスレ日本公式チャンネル」やWebアプリなどに展開したりしています。最近では、antenna*にネスレシアターに関する記事コンテンツを出稿しました。

MZ:なぜ、antenna*に出稿したのですか。

出牛:通常、コーヒーやチョコレートは秋冬がシーズンですが、特に2016年秋から冬にかけては公開作品が多かったんです。なので、通常よりも動画との接点を多くしたいと考え、antenna*さんにタイアップを出稿しました。

MZ:具体的に、どのような形で出稿されたのでしょうか。

出牛:これまでも単発の取り組みはあったのですが、今回はタイムスポンサーとして毎週火曜の18時から24時まで、3ヵ月間を通してネスレシアターの新しいコンテンツを紹介する記事を配信しました。週ごとに取り上げる作品を決めて、社内でも複数のチームと話をして進めました。

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日時を指定したアプローチを仕掛ける理由

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この記事の著者

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2017/03/01 10:00 https://markezine.jp/article/detail/26041

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