SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第100号(2024年4月号)
特集「24社に聞く、経営構想におけるマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

いまさら聞けないデジタル広告のトリセツ

デジタル広告のキソ 「データ種別の違い」と「ツール導入目的の明確化」

 企業でマーケティングや販促を担当している方を対象に、デジタル広告とうまくつき合うために必要な基本スキルを8つにわけて、連載形式で解説します。第3回は、「Cookieの仕組み」「データ種別の違い」「データ連携方法」「マーケティングツール導入前に注意すべきこと」についてです。

ユーザーを識別するために目的が異なる二つのCookieが存在

 自社のマーケティング施策を推進するうえで、特定のユーザーに対するデジタル広告でのターゲティング配信やサイト内のレコメンド、広告掲載後の効果計測など生活者の行動導線に合わせた分析を行うには、訪問ユーザーのアクセスログを取得しユーザーを識別するための仕組みとしてCookie(クッキー)の技術が利用されています。

 Cookieには、ユーザーが訪問したサイト(自社サイト)のWebサーバーから直接的に付与される1st Party Cookie(ファーストパーティクッキー)とユーザーが訪問したサイト以外の外部(第三者)のサイトから間接的に付与される3rd Party Cookie(サードパーティクッキー)の二つのCookieが存在します。

 Cookieは、ユーザーの識別に利用されますが会員情報やメールアドレスと異なり個人に紐づきません。ブラウザやPCを変更すると別のユーザーとして計測されるためWeb解析ツールで訪問者のアクセス状況を分析する場合は計測値に注意しましょう。

 また、広告効果測定ツール、Web解析ツール、DMP(データマネジメントプラットフォーム)、MA(マーケティングオートメーション)などマーケティングツールの導入や広告タグ(リターゲティング)を自社のサイト上に設置する場合は、1st Party Cookieで識別、3rd Party Cookieで識別、1st Party Cookieと3rd Party Cookieの両方をハイブリッドに利用し識別するなど導入するツールやタグの仕様で条件が異なるため自社のセキュリティポリシーに該当しないか事前の確認が必要です。

 モバイル端末のOSやブラウザ環境によっては、Cookieが利用できない場合もあるため、iOS用の広告掲載ID(IDFA)、Android用の広告ID(ADID)など代替案を検討することも不可欠です。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
課題整理と仮説設計から施策とデータ連携を逆算する

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
いまさら聞けないデジタル広告のトリセツ連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

奥野 辰広(オクノ タツヒロ)

ITソリューション企業にWebディレクターとして入社後、ヤフーへ出向。中堅・中小企業クライアントを中心に約2500社のマーケティング支援。ECコンサルティング、SEMコンサルティング、メディアリレーション業務を経験。 2011年より、トランスコスモスにて大手企業クライアントを中心にアドネットワーク・...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2017/05/19 08:00 https://markezine.jp/article/detail/26408

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング