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野村総研とドコモ・インサイトマーケティング、昼間人口ベースの富裕層エリアデータを提供へ

 野村総合研究所(以下、NRI)とドコモ・インサイトマーケティング(以下、DIM)は、両社が共同開発した、昼間の時間帯でエリアごとに特定層の人数を推計したデータの提供を開始した。なお今回対象となる特定層は、40~60歳代で資産1億円以上の富裕層である。

 「居住地(夜間人口)ベース」のエリアデータは、国勢調査を代表に様々なものがある。これに対し、昼間の時間帯で特定のエリアにどういう属性を持った人が何人いるかという「昼間人口ベース」のデータは、性別や年齢層別などに限られていた。

富裕層が多く居住する地域(東京23区:居住地ベース)
富裕層が多く居住する地域(東京23区:居住地ベース)
平日14時に富裕層が多くいる地域(東京23区:昼間人口ベース)
平日14時に富裕層が多くいる地域(東京23区:昼間人口ベース)

 NRIでは、これまで各種のエリア別統計を組み合わせて分析した、居住地ベースの富裕層推計データを提供してきた。そのデータにDIMが提供する「モバイル空間統計」を組み合わせることで、「昼間人口版 富裕層エリアデータ」の推計が実現した。

 同データを活用することで、たとえば「平日の13時、東京都世田谷区の成城に40~60歳代の富裕層が何人程度いるのか」「休日の10時には、東京都中央区銀座に特定層に属する人が何人程度いるのか」などの分析が可能に。またこれらのデータ活用により、外出している人を含めて昼間特定のエリアにいる富裕層をターゲットに店舗配置を最適化したり、その層に向けたイベントやキャンペーンにおける費用対効果の向上を図ることができる。

 両社は今後「住宅取得を考えている層」や「生命保険加入を検討している層」などが、昼間の時間帯に多く集まるエリアを抽出するなど、企業のニーズに応じた昼間人口データの提供を検討し、実現していく。

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2018/01/12 18:00 https://markezine.jp/article/detail/27742

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