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動画活用に新提案、パロニムの触れる動画「TIG」がもたらすエモーショナルな体験とは

URLへの遷移が30%越え、驚愕のCTR

 では、実際にはどのような企業が利用し、どの程度の効果を上げているのだろうか。

 2017年にパロニムは、放送会社と上海に合弁会社を設立。TIGの実証実験第1弾として、中国向けのグルメ動画『平成屋』を配信。公式WeChat上で、TIG動画を展開した。

 さらに直近では、Jリーグのサッカーチーム・湘南ベルマーレの今シーズン開幕動画にもTIGが採用された。動画を通して、選手情報やチケットの購入ページへの遷移を促すテストを行った。

 これらの事例におけるTIGの行動データを見てみよう。グルメ動画の尺は5分03秒、そのうちTIG数は20個でユニーク再生回数は7,039回。TIG領域のタップは3,751回となり、ストック数は3,449個。URLへの遷移は2,500回となった。

 一方、ベルマーレの動画は、1分29秒の長さに対してTIG数が30個。ユニーク再生回数は1,861回。TIG領域タップ数は14,017回と高い数値を出しており、ストック数は3,220個。URLへの遷移は676回となった。

 ユニーク再生回数に対するURL遷移のアクション率は、それぞれ35%以上とバナーや動画の一般的なCTRよりも明らかに高い数字だ。

 「ベルマーレの動画は、選手1人ひとりを紹介するというカット割りの多い構成でしたが、ヒートマップを確認すると、ユーザーは細かくタッチしてくれていることがわかりました」(小林氏)

動画は見るものから、生活に役立てるものへ

 「5年後、10年後の世界では、動画を見て、その後に検索するという行動はなくなっているかもしれません」(小林氏)

 そのような未来予想図を描き、小林氏はTIGが新しい有力な動画フォーマットになる可能性の高さを示唆した。タッチした瞬間に商品がカートに入り、決済、購入ができるというコマースの仕組みや、サイネージやアドネットワークでTIG動画を活用も予定しているという。また、合弁会社による中国市場の展開も引き続き推進する。

 3月20日、正式にサービスインした「TIG」。開始から日は浅いが、既にアウトドアブランド「THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)」の新商品プロモーション動画に導入されている。

 最後に小林氏は次のように今後の展望を語り、セッションを締めくくった。

 「近い将来、動画は見るだけだったものから生活に役立つものになる可能性を秘めています。直感的なTIGであれば、操作が苦手な方でも簡単に購入できるコマース、電子教科書など教育領域での利用も期待できます。

 また言語を必要としないため、グローバルを対象とした施策にも活用可能です。ぜひTIGの可能性を多くのパートナーと拡大し、新しい動画の世界を作っていきたいです」(小林氏)

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この記事の著者

マチコマキ(マチコマキ)

広告営業&WEBディレクター出身のビジネスライター。専門は、BtoBプロダクトの導入事例や、広告、デジタルマーケティング。オウンドメディア編集長業務、コンテンツマーケティング支援やUXライティングなど、文章にまつわる仕事に幅広く関わる。ポートフォリオはこちらをご参考ください。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2018/05/07 10:00 https://markezine.jp/article/detail/28231

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