博報堂DYメディアパートナーズと博報堂DYデジタルは、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(以下、DAC)、プラットフォーム・ワン(以下、P1)、イー・ガーディアンと共同で、デジタル広告の透明性や品質に関わる重要課題に対応する「Hakuhodo DY MQM_TM」(※1)の一環として、適切な広告掲載面への配信による広告主ブランドの安全性「Brand Safety(ブランドセーフティ)」を担保するため、博報堂DYグループ独自の基準に基づいて安全な掲載サイトのみへの広告の配信を実現する「Agency Whitelist(エージェンシーホワイトリスト)」の提供を開始した。
DACとその連結子会社であるP1、及びイー・ガーディアンと共同でつくられた同リストは、一定の掲載ボリュームを維持しながら、完全に掲載面を指定して配信を行う。IABが規定しているContent Categories(※2)の基準に日本独自のカテゴリを追加し、それらの判定をイー・ガーディアンによる目視チェックにより厳密に精査している。同リストの元となるドメイン数は15,000を超える大規模なリストから生成されており、掲載ボリュームも一定以上確保して配信が可能なことも検証済みだ。
同リストの提供開始によって、今後、博報堂DYグループの運用型広告は、独自に構築したブラックリストでの配信対応、Agency Whitelist配信、Hakuhodo DY PMP_の3つで対応していく。各配信方法にはそれぞれの特徴があり、目的に合わせて最適な組み合せを行うことで、安全性に配慮しながらも最も高いパフォーマンスを実現するメディアプラニングを推進していく。またDACは「Agency Whitelist」を基に、博報堂DYメディアパートナーズや博報堂DYデジタルとの連携による広告運用のほか、各媒体社へのコンサルティングを推進する。
※1 「Hakuhodo DY MQM_TM」は、デジタル広告の透明性や品質に関わる3つの重要課題、「Ad Fraud(アドフラウド)」、「Brand Safety(ブランドセーフティ)」、「Viewability(ビューアビリティ)」に対して全方位で対応する博報堂DYグループオリジナルのサービス。
※2 オンライン広告における技術的標準規格の策定をはじめとして、動向調査や法整備などを行う組織であるIAB(Interactive Advertising Bureau、本部:ニューヨーク)が提唱するOpenRTB API Specification内で規定された広告の掲載面を分類するためのカテゴリ区分。
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