Adjustが主導するアドフラウド防止連合(以下、CAAF)は、アドフラウドに関する共通の定義などを記載した規格文書を発表。また、広告主となる企業にもCAAFのメンバーシップを拡大した。
調査会社eMarketerによると、2018年の米国でのモバイル広告費は、前年から20%増大して750億ドルを超える見通し。広告経由のインストールにおけるリジェクト率は7.0%増大し、結果として2018年のモバイル広告の不正による損害は、約49億ドルにのぼる可能性がある。
今回発表された規格文書は、モバイル・アドフラウドに関してすべてのCAAFメンバーが賛同した共通の定義や技術的概要を提供。広告主、アドネットワーク、第三者ベンダーを含むすべての業界プレイヤーが不正行為に対処する際に役立つよう、アドフラウドの名称や定義、実際の手口などについて解説している。さらに、コンプライアンス不正と技術的な不正(クリックインジェクション、SDKスプーフィングによるフェイクインストールなど)の違いに関する説明もある。
なお、この取り組みにはAdjustのほか、日本のDynalist、i-mobile、nend、Zucksをはじめ、世界のCAAFメンバーが参加している。
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