電通、電通デジタル、サイバー・コミュニケーションズ、データアーティストの電通グループ4社は、ソーシャルメディア向け広告クリエイティブの効果を配信前に予測するツール「MONALISA(モナリザ)」を開発し、3月19日より同ツールの運用を開始した。
今回電通は、AIに特化したグループ横断プロジェクトチーム「AI MIRAI(エーアイ・ミライ)」の活動の一環として、「MONALISA」を開発。
具体的には、数値化した広告クリエイティブの特徴を広告配信結果に紐づけることで、広告効果の機械学習を行った。これによって、効果の低い広告クリエイティブを配信前に検知し、高精度な広告クリエイティブのみを優先的に選定して配信することが可能になった。
「MONALISA」は、Instagram・Facebook・Twitterの3種類のソーシャルメディアへの動画および静止画の広告配信に対応しており、「動画再生完了率」「CTR(Click Through Rate:クリック率)」を予測することができる。
同ツールはまた、特定のダッシュボードの導入は不要で、メールやビジネス向けチャットを通じて利用できるという特徴を持つ。メールでは運用担当者が広告クリエイティブを入稿すると、広告配信準備が整ったキャンペーンを自動で検知し、予測結果を送付。ビジネス向けチャットでは、必要となる配信情報と広告クリエイティブを送信すれば、数秒以内に予測値が通知される仕組みとなっている。
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