ブレインパッドは、そごう・西武のOne to Oneマーケティングを高度化するマーケティング基盤を構築したと発表した。
本基盤にはクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」と、ブレインパッドのダイナミックセグメンテーションシステム「exQuick(イクスクイック)」を活用している。
そごう・西武は、2018年6月より顧客データを活用したOne to Oneマーケティングの実践に向けてプロジェクトを発足した。2ヵ月後の2018年8月には「Microsoft Azure」を活用してプライベートDMPを構築し、POSや会員情報に基づく“購買データ”と自社サイトのアクセスログに基づく“行動データ”を利用して、電子メールの送信、ダイレクトメールの発送、顧客分析などを実施できるようにした。
また、プライベートDMP上でマーケティング施策のターゲットとなる顧客をセグメント化する仕組みは、「exQuick」で構築されているという。
そごう・西武が保有する顧客データは、様々な部門に散在しサイロ化していたが、本プロジェクトでは、そのサイロ化を一気に解消しようとするのではなく、まずは実際の店舗にて顧客データを活用する実証実験を行い、その成果を見ながらデータの統合を進めるというアジャイル型の進め方を選択した。
プライベートDMPの構築後、店舗の販売員がデータを活用したマーケティング活動を実施したところ、メール配信後に実際に来店し購買に至った割合が5%となるなど成功事例も生まれており、今後はその成功体験をもとにデータ活用店舗の拡大や大幅な機能拡張などを実施し、顧客データの活用領域をより広げていく方針だとブレインパッドは明らかにしている。
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