Integral Ad Scienceは、ネット広告が表示されるコンテンツ環境が広告やブランドの認知に与える影響に関する調査レポートを発表した。
7割の消費者が、「コンテンツ環境の管理は広告主の責任」と回答
ネット広告が高品質なコンテンツ環境で表示された場合と、低品質な環境で表示された場合では、ブランドに対するエンゲージメント意向に20ポイントの差があることがわかった。
また「低品質なコンテンツに表示された広告を鬱陶しく感じる」と回答した消費者はおよそ9割。34%が「好感度が下がる」、65%が「そのブランドの使用を取り止める可能性がある」と回答した。
さらに約7割の消費者が、広告がどんなコンテンツ環境に表示されるかを管理するのは、広告主の責任だと考えていた。
コンテンツ環境の「ブランド適合性」が求められる
今回の調査では、ネット広告が表示されるコンテンツ環境の品質が、ブランドに対してポジティブな影響だけでなくネガティブ影響力も与えることが浮き彫りになった。ブランド棄損のリスクを回避する「ブランドセーフティ」から、ブランドと消費者にマッチした環境でメッセージを届ける「ブランド適合性」へのシフトが求められる。
【調査概要】
調査主体:Integral Ad Science
調査期間:2019年8月(詳細な日程は対象国によって異なる)
対象者:対象国の一般的な人口サンプルに基づき抽出した以下の対象者
対象国:米国、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、日本、インドネシア、シンガポール
対象者の属性:年齢は、18-24歳/25-34歳/35-44歳/45-54歳/55-64歳/65歳以上。性別は、男性/女性。
調査人数:各国50人以上
調査方法:オンラインアンケート調査
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