ジャストシステムは、「動画&動画広告月次定点調査 2019年総集編」を発表した。
動画プラットフォームは「YouTube」が引き続き1強
2019年12月度調査において、「1週間に1回以上、動画を視聴する」と答えた人のうち、最も多くの人が「普段、動画コンテンツを視聴するプラットフォーム」として挙げたのは「YouTube」(87.4%)、続いて「Twitter」(33.1%)、「Instagram」(26.2%)だった。
2017年12月度調査では、やはり「YouTube」(89.2%)が最も多く、次いで「Twitter」(31.1%)、「LINE」(22.5%)、「Instagram」(21.8%)だった。この2年間、「YouTube」は突出して動画プラットフォームとして利用率が高いことがわかった。
※複数回答あり。
最も動画広告を見かけるのは「YouTube」
2019年12月度調査において、最も多くの人から「動画広告を見かけたプラットフォーム」として挙がったのは「YouTube」だった(78.3%)。年代別に見てみても、全年代で「YouTube」が首位だった(10代:84.0%、20代:72.4%、30代:80.2%、40代:80.8%、50代:78.7%、60代:77.1%)。
年代ごとに2番目に多かった動画プラットフォームを見てみると、10代は「Instagram」(30.7%)、20代と30代は「Twitter」(20代:31.4%、30代:19.0%)、40代は「インターネットのWebサイト」(17.7%)、50代は「LINE」「インターネットのWebサイト」(ともに15.4%)、60代は「インターネットのWebサイト」(25.7%)だった。
※複数回答あり。
過去2年で動画広告を見る人の割合が増えたのは「Instagram」
2017年12月度調査と2019年12月度調査を比較して、「動画広告を見かけた」と答えた人の割合が最も増加したのは「Instagram」で(2017年12月度調査:12.0%、2019年12月度調査:16.0%)、4.0ポイント増加していた。
2019年12月度調査において、「Instagram」で「動画広告を見かけた」人の割合を年代別に見てみると、10代(30.7%)、20代(25.6%)、30代(15.9%)、40代(11.5%)、50代(9.6%)、60代(5.5%)だった。最も「Instagram」で動画広告に接触しているのは10代で、約3割が見かけたと回答した。
※複数回答あり。
SNS動画広告のエンゲージメント率が上昇、50代のみ低下
SNSやキュレーションアプリのタイムラインに配信される動画広告のエンゲージメント率(※)について、2017年12月度調査と2019年12月度調査を年代別に比較したところ、10代は34.2%(2017年12月度調査)、38.6%(2019年12月度調査)、20代は29.4%、44.2%、30代は21.8%、25.4%、40代は14.5%、16.9%、50代は17.2%、10.3%、60代は12.4%、13.8%だった。
この2年間で、50代のみ、SNSやキュレーションアプリのタイムラインに配信される動画広告に対するエンゲージメント率が下がった。
※SNSやキュレーションアプリのタイムラインに配信される動画広告を見かけ、「購買やクリックなど何らかの行動につながった」「その内容に興味を持った」と答えた人の合計。
20代の6割はライブ動画の視聴を経験
動画視聴経験者のうち、リアルタイムに配信される「ライブ動画を視聴したことがある」人の割合を年代別に見てみると、2019年12月度調査では10代(50.5%)、20代(60.3%)、30代(53.6%)、40代(45.3%)、50代(35.9%)、60代(33.8%)だった。20代が最もライブ動画の視聴経験者の割合が高いことがわかった。
また「ライブ動画を視聴するプラットフォーム」として最も多くの人から挙がったのは、やはり「YouTube」で(73.8%)、次いで「Instagram」(29.4%)、「ニコニコ生放送」(28.7%)だった。
【調査概要】
調査主体:ジャストシステム
調査期間:2019年1月~2019年12月の間、毎月1回実施
調査対象:Fastaskのモニタのうち、17歳から19歳の男女50名ずつ、加えて20歳から69歳までを10歳ごとに、男女100名ずつ割り付けて回収(合計1,100名)。
調査方法:セルフ型ネットリサーチ Fastaskでのアンケート調査
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