デジタルインファクトは、デジタル音声広告の市場調査を実施した。
デジタル音声広告市場のこれから
同調査は、広告主企業が国内向けマーケティング活動において、デジタル音声広告の出稿に支払う費用の年間総額をデジタル音声広告市場と定義し、その市場規模の推計・予測値を算出した。
2019年以降、デジタル音声広告の出稿環境の整備が本格的に始まり、広告主がラジオ番組配信サービスや大手音楽配信サービスなどに、より効率的に広告を出稿することが可能になった。また、媒体社によるデジタル音声広告の収益化環境の整備が進みつつある。
これらを背景に、2020年のデジタル音声広告市場規模は前年比229%、16億円となることが見込まれている。
2021年以降、市場が急速に拡大か 要因は?
2021年以降は、広告主によるブランディングなどを目的にした出稿需要の高まりと、大手広告事業者をはじめとする新規参入が進むことにより、市場は急速に拡大することが期待されているが、現状はデジタル音声広告の配信先が限られている。
今後、幅広いユーザーとのコミュニケーションを求める広告主の需要に応えるために、配信先のさらなる広がりが予想される。
2025年には、420億円規模に
2025年は、PCやスマートフォンに限らず、今後幅広く普及が期待されるスマートデバイスや、デジタル化の進展が予想される公共施設をはじめとする様々な場所や場面において、テクノロジーに裏付けされた最適な広告コミュニケーションが広がることにより、市場規模が420億円規模に達する見通し。
【調査概要】
調査主体:デジタルインファクト
調査手法:各種公開情報などの収集、訪問によるヒアリング調査
調査対象:デジタル音声広告関連事業者、ラジオ放送局、広告代理店
調査期間:2020年2~3月
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