12月16日、UUUMはUUUM中期戦略「インフルエンサー・ギャラクシー事業」の詳細を発表した。これまで新しい専属クリエイターの獲得とマネジメントを主戦略としていたが、今後は所属内外のクリエイター・インフルエンサーとのビジネス共創企業へと舵を切る。
同社は10月14日にクリエイタービジネスの戦略方針を転換し、「インフルエンサー・ギャラクシー事業」として進めていくことを報告していた。これまで、同社のクリエイタービジネス戦略は新しい専属クリエイターの獲得と多岐に渡るサポートを提供に主眼が置かれていた。その背景には、創業当時におけるクリエイターの社会的な認知度の低さや、活動拡大のための様々な課題の存在がある。
一方、現在、クリエイターの認知度や社会的地位は向上し、活動の幅も広がっている。また、クリエイターのニーズや目指す方向も多様化している。さらに、多くの個人がインフルエンサーとして自らのメディアで発信するようになり、UUUMにおいても、他事務所との業務提携等を通じて様々な個人との接点が増えている。
この環境の変化を受け、同社は専属クリエイターに対して日常的なマネジメントサポートを超えて、各クリエイターが目指す世界観を活かしたビジネスを共創していくことを目指す。
具体的な変化のひとつとして、マネジメントの質を一層強化する一方で、マネジメント対象を「ビジネスを共創できるポテンシャルが高いクリエイター」と再定義。マネジメント対象のクリエイター数を絞り、クリエイターとのビジネス共創に社内リソースをより注力できる体制に会社全体をシフトさせていく。
それに伴い、2021年12月現在、専属契約している約300組のクリエイターのうち、約半数は、2022年春頃を目処に順次、ネットワーク契約として新たな取り組み形態へと切り換える。
また、今後は所属外のインフルエンサーとの取り組みも強化し、所属内外問わず、インフルエンサーをサポートし、ビジネス共創を実現するインフラとしての地位確立を目指す。
他方、UUUMネットワーククリエイター向けに提供しているCREAS(クリエイターサポートプラットフォーム)については、今後もオンライン上で完結する機能の強化や、MCN(マルチチャンネルネットワーク)としてのコンテンツ管理機能やチャンネルの成長を支援する機能を拡充していく方針。
なお、体制変更に伴い社内リソースの最適化を推進。全体の人員数を拡大せずにアドセンス以外の業績の伸長を目指す。
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