「UGC風」やお得感のある「クーポン風」も効果的
MZ:なるほど。自分ごと化を促す以外に効果的な訴求方法はありますか?
相樂:UGC(ユーザー生成コンテンツ)のようなクリエイティブもLINE広告では効果的です。たとえばエステサロンの場合、実際の施術の雰囲気をユーザーがイメージしやすいように、施術風景をスマートフォンで撮影したような画像が直近多く配信されています。
相樂:また、お得感やキャンペーンを効果的に伝えるために、クーポン券を模したクリエイティブを作るのも効果的です。クーポンの種類が複数あると、どれか1つに興味があるユーザーが指を止め、クリックする確率も高くなります。
動画クリエイティブで成果の高い「丁寧な文章」「UGC風」
MZ:では動画クリエイティブのトレンドと、どのようなTipsがあるのか教えてください。
相樂:動画の場合、再生が始まる前の静止画(0秒地点)の段階で「何のサービスなのか」「誰をターゲットにしているのか」を明確に伝えることが重要です。何の動画かわからなければ、ユーザーは広告に目を止めません。
1つ目のトレンドは、ターゲットを静止画(0秒地点)で限定しつつ、動画内で丁寧な文章を用いたアプローチです。動画は静止画と異なり、動画内で丁寧な説明をすることができます。下記は配信効果が高い化粧品商材のクリエイティブの傾向です。
相樂:単にテキストを流すだけでなく、特別価格の箇所だけアンダーラインを引いたり、文字の色を変えたり、伝えたいところをしっかり伝える工夫もあり、コンバージョンが多く得られました。同様の見せ方を学習塾や通信教育の商材でも実施した際に、高い効果が得られた例がありました。
相樂:2つ目のトレンドは、静止画と同じくUGC風の訴求です。たとえば、YouTubeの動画のように「◯◯エステに行ってみた!」という実際に施術を受けるシーン、店内をぐるっと撮影したシーンなど、サービスの一連の流れを見せる動画クリエイティブが増えています。
配信効果の高いクリエイティブは、テンポが良く、展開が早いものが多いですね。ユーザーを飽きさせないという点でも、来店から施術までの流れを早送りで見せるなど、テンポの良さ、速さは重要です。
相樂:UGC風の動画でいうと、コスメなどテクスチャーを伝えるタイプの表現と動画は相性が良いですね。UGC風のクリエイティブは、静止画・動画問わず、SNSで馴染みの表現なので、共感を得やすいのが特徴です。