増え続けるブログ、アクティブブログは300万で横ばい
総務省情報通信政策研究所(IICP)の調査研究部は、15歳以上のブログ開設経験者を対象に調査を行い、2351件の回答を「ブログの実態に関する調査研究の結果」として公開した。
2008年1月時点で公開されている国内のブログの総数は約1,690万、記事総数は約13億5,000万件。このうち、1か月に1回以上記事が更新されているアクティブなブログの数は約300万で、ブログ総数の2割弱に相当する。
毎月新たに開設される新規ブログ数は、主要なブログサービスが開始された2003年から急速に増加しており、近年は毎月40万から50万程度で推移している。しかし、アクティブなブログの数は2004年から2005年にかけて急増したものの300万でほぼ横ばい状態となっており、更新されなくなった既設ブログも多いという。
ブログは「自己表現」
ブログの開設動機として最も多いのは、「自己表現」(30.9%)。ストレス解消などの効用が重視され、10代・20代はウェブ日記的な利用が多い。また、「コミュニティ」(25.7%)はブログを通じたコミュニケーションを重視しており、「子育て」をテーマにしたブログの割合が高くなっている。続く「社会貢献」(8.4%)は、自身の知識を発信することで社会貢献することを重視しており、マネー・金融、医療・介護、地域などのテーマについて書かれたものが多く、年代としては40代の割合が高くなっている。
また、ブログのデータ量に注目すると、画像や音声、動画ファイルの利用が増えたことによって、現在のデータ総量は42テラバイト(うち、テキスト情報は約12テラバイト)に達しており、毎月1.6テラバイト前後のデータが追加されているという。
アクティブなブログの12%は「スパムブログ」
今回の調査では、2008年1月時点のアクティブブログのうち、12%がスパムブログに該当すると分析。スパムブログの出現率については、ブログサイト間で大きな差がみられるという。また、スパムブログの内容は、「販売誘導」が38.3%、「アフィリエイト収入」が17.1%、「アダルト・出会い系サイトへの誘導」が7.0%となっている。
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