ニコニコ動画の情報を伝える「ニコニコニュース」に、「ニコ動2年間での最大の危機と謝辞」というタイトルで、ニコニコ普及委員会がメッセージを寄せた。膨大な量の動画データとコメント字幕を共有するサービスとしてサーバーなどの運営コストが膨らみ、十分な収益源が見つからないまま、ついに2年目を迎えたニコニコ動画。
ニコニコ普及委員会は「われわれ運営は潰すつもりも潰れるともほとんど思っていなかったのですが、正直、ちょっとやばいかな、と思っていた時期が3回ほどありました」として、2周年を機にその過去について語っている。
3回の危機のうち1回目は、「ニコニコ動画(仮)」の時代。2回目はニコニコ動画からYouTubeにアクセスできなくなった2007年2月から4月にかけて。そして3回目の危機は、2007年7月から10月にかけての「ニコニコ動画(RC)」の時代に本当になくなるかもしれない大危機に直面していたという。
それは、「複数の団体・企業がニコニコ動画を訴訟する直前までいっていた」という事情によるもので、「もしあの時点で訴訟されていたら、ニコニコ動画は、まず持ちませんでした」と語っている。その詳細は明らかにされていないが、現在、訴訟はひとつもないとして、危機を救ってくれた恩人に、エイベックスの松浦社長、JASRACの菅原常務理事の名前を挙げている。
ネットではいろいろと攻撃されることの多い2人だが、ニコニコ動画が潰されずにいまあるのはこの2人のおかげだと感謝するとともに、2人以外にも多くのひとがニコニコ動画の味方になってくれたとして、各界からの応援や支持に対して感謝の言葉をささげている。
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