トレンドマイクロは、2009年4月1日に就職予定の新社会人(310名)と20歳以上の正社員(721名)を対象に「情報セキュリティ意識」に関するアンケート調査を2月に行った。
新社会人のなかで、自身の情報セキュリティ意識・スキルが「社会人として通用する」と思っている人は13.9%にとどまっており、残りの56.4%は「通用するかどうか不安」、27.4%は「通用しない」と考えている。
セキュリティソフトのパターンファイルの扱いなど、具体的施策への配慮については、先輩である社会人が新社会人を上回っているが、社会人と新社会人ともに7割が「自分が情報セキュリティ・トラブルを引き起こす可能性がある」と回答。その理由として、社会人は、対策していても起きるうるトラブルへの危機意識を持っている点が新社会人とは異なっている。
また、新社会人を文系(165名)と理系(145名)で比較したところ、「セキュリティソフトのパターンファイルを常に最新な状態にする」という項目に対して「非常に気を配っている」と回答した文系の新社会人は19.4%なのに対して、理系は38.0%。また、「OSの修正ファイルを頻繁に適用する」項目に対して「全く気を配っていない/よくわからない」と答えた文系の新社会人は46.0%だったのに比べ、理系は31.1%となっている。
しかし、こうした意識の違いは、社員教育や指導によって改善できないほどの差とはいえないだろう。トレンドマイクロは、新人を受け入れる会社側も、新入社員の意識が高い就職直後のタイミングに、情報セキュリティ意識・スキルを高めることが重要だと指摘している。
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