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人が動けばキモチも動く、「ケータイ国盗り合戦」と「コロプラ」開発者が語る「位置ゲー」の世界【ジオメディアサミット】

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2009/04/04 19:15

 第3回「ジオメディアサミット」の後半では、位置情報サービスを使った携帯ゲームを開発した2人が登場。開発者もユーザーもパワフルな、「位置ゲー」の奥深い世界について語った。

全国600か所の位置情報をゲットする「ケータイ国盗り合戦」

 位置情報サービスを利用したゲーム「位置ゲー」を代表する「ケータイ国盗り合戦」と「コロニーな生活☆プラス」は、それぞれまったく異なる個性を持ったゲームだ。「ケータイ国盗り合戦」のプロデューサーであるマピオンの加藤隆志氏は、「ユーザーが戦国武将になりきって全国各地を訪れ、「その場所の位置情報をゲットすること=国盗り」として、制覇した国数をながめてウットリする壮大なゲーム」と説明する。

マピオン 加藤隆志氏

 いわば位置情報サービスを使ったスタンプラリーである「ケータイ国盗り合戦」では全国600か所の国盗りがゴールだが、すでにそれを達成したユーザーの数は60を超えている。位置情報を得るために日本全国を移動しまくるというコンセプトで、実際にゲームをつくるほうもプレイするほうも「狂ってますね」と加藤氏は笑う。

 現在、ユーザー数は18万人。年代別では「10代」は4%で、「35才以上」が33%を占める「携帯コンテンツらしくないユーザー層」。全国各地を飛び回るには時間やお金がかかるため、出張時に楽しんでいるサラリーマンが多いのではないかと加藤氏は分析する。

 「ケータイ国盗り合戦」ではタイアップも行っており、駅の近くの神社仏閣をめぐるという設定で行われたJR東日本とのキャンペーン企画では、参加者45,994名のうち達成者数は662名、平均移動距離は102kmだった。また、「位置を特定できるものはなんでも位置情報だ」というコンセプトから「ぐるなびタッチ」と連携。飲食店に置かれた端末に携帯をタッチする企画も展開している。

ときどき隕石がふってくる「コロニーな生活☆プラス」

 位置ゲーのパイオニアともいえる「コロニーな生活☆プラス」を開発した馬場功淳氏は、もともと個人で運営を開始し、昨年5月に運営会社コロプラを設立。現在ユーザー数は11万人、2009年1月には月間1億PVを突破した。ゲームを開始すると、ユーザーは自分の街(コロニー)をもらい、1キロ移動するごとに1プラ(仮想通貨)をもらうことができる。特別な場所に行かなくても、毎日の通勤通学の移動がゲームにつながり、獲得した仮想通貨を使ってお土産をゲットすることもできる。

コロプラ 馬場功淳氏

 このゲームではときどき隕石が降ってきてコロニーを破壊するというイベントが設けられ、ゲームが放置されないように工夫されている。こうしたアイディアについて、男性ユーザーは理解してくれるものの、女性ユーザーか らは「意味わかんない」というリアクションがあると馬場氏は苦笑する。

 また、「コロニーな生活☆プラス」では、ゲーム内の取得位置限定アイテムである全国525種類の「お土産」を集めるユーザーが多いことから、3月に 「日光甚五郎煎餅」で知られる日光市の石田屋とタイアップを展開。「日光甚五郎煎餅」アイテムを栃木県日光市にある石田屋店舗から半径1キロ以内で位置登録した場合のみアイテム購入できるというルールのため、そこまで行けば、実際に店で煎餅を買おうという気持ちもおきてくる。この企画では、開始直後の5日間で全国から190名の来店があったという。

 位置ゲーでは実際に人が移動することで、なんらかの思い出や感情を持つことにつながってくる。つくる側、プレイする側双方のエネルギーが伝わってくる今回の対談は、サミットのテーマである「盛り上がるジオメディアとは?」の答えのひとつを指し示しているようだ。

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