ビデオリサーチインタラクティブは、携帯電話でのインターネット視聴状況を調査し、はじめてモバイル・インターネット視聴データとして発表した。3月に行われた調査では、NTTドコモのiモードユーザーを対象とし、同時に対象者のプロフィール情報(属性、他メディア接触状況、広告に対する意識など)についても調査を実施。両者を掛け合わせた分析が可能になっている。
発表された資料によると、男性20~34歳(M1層)と女性20~34歳(F1層)では、平日/土日を問わず、M1層の方が利用率が高くなっている。また、平日では両ターゲットとも12時台と21-22時台で活発だが、男性は朝の9時台で最初のピークを迎えることが明らかになった。
また、平日の朝/昼/夜の各時間帯でリーチが10%以上のWebサイトをまとめたのが以下の2つの表だが、「日本マクドナルド」「ヤフー」「グーグル」「楽天」「mixi」などのリーチが高くなっている。このうち「日本マクドナルド」は、M1層・F1層ともに昼帯でが出現している点が特徴的。
ビデオリサーチインタラクティブでは、引き続きモバイル・インターネット視聴データを取得・分析し、接触回数(フリークェンシー)データや参照元などの分析事例、時系列でのトレンド推移を発表するとともに、「モバイル・インターネット視聴データ」提供の事業化に向けて検討を進めるとしている。
今回の発表と同日、ネット視聴率調査会社ネットレイティングスも、国内でのモバイル利用者行動履歴調査の開始を発表しており、携帯での視聴率調査サービスが本格化しそうだ。
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