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ページビューではWeb2.0時代のサイトを正しく評価できない―米ネットレイティングスが「滞在時間」を重視

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2007/07/10 00:00

 ネットでの動画視聴の定着や、Ajaxなどのテクノロジーによって、そのページが何回アクセスされたかよりも、そのページに何分滞在したかをサイト評価の指標にする動きが出てきた。

 調査会社の米Nielsen//NetRatingsは7月10日、同社のネット視聴行動調査サービス「NetView」における新たな指標として「Total Minutes(滞在時間)」と「Total Sessions(セッション数)」を追加したことを発表した。

 Ajaxやストリーミングを使ったリッチコンテンツの広がりによって、ネットユーザーのサイトでの行動に変化が起きていることは、すでによく知られている。Ajaxはページをリロードすることなく、新しいコンテンツを表示することを可能にし、ストリーミングはひとつのページやメディアプレイヤーの上で、ダイナミックにコンテンツを切り替えることができる。

 同社は「滞在時間」こそが、Web2.0の最初の発展段階においてもっとも適した指標だとしている。その理由として、RIA(Rich Internet Applications)を使っているウェブサイトだけでなく、ゲームやインターネットアプリケーションなど、ページビューでは扱いきれないウェブ環境についても公正な指標であるとして、次のようなデータをあげている。

 Google SearchとYahoo! Searchでは、ページビューを比較すると3.1対1、滞在時間で比較すると3.3対1となり、指標を変えてもほとんど変化がない。しかし、大手SNSのMySpaceと動画投稿サイトYouTubeを比較すると、ページビュー比では10.4対1とMySpaceが圧倒的だが、滞在時間比では3.6対1となっている。YouTubeビジターが少ないページビューにもかかわらず、いかに長時間サイトにとどまっているかを表す数字となっている。

 そして滞在時間で見た、米国内の5月のウェブ・ブランド・ランキングのトップ3はAOL Media Network、Yahoo!、MSN/Windows Liveとなった。ここで特徴的なのは、滞在時間の大部分はインスタント・メッセージとメールサービスの利用によるものとなっており、それぞれ滞在時間の63%、54%、47%がそれに費やされているという。このように、情報やエンタテイメント性を備えつつ、日常生活のルーティンにしっかり組み込まれたサイトが"Most Engaging Web Brands(最も人を引き付けるWebブランド)"と言えそうだ。

追記(7月27日):ネットレイティングスの日本法人が発行しているメールマガジン「Nielsen//NetRatings レポーター」7月15日号では、新指標は「総利用時間(Total Minuts)」と「総セッション数(Total Sessions)」と訳されています。詳しくは同社が公開しているメールマガジンのバックナンバーをご覧ください。

プレスリリース:"NIELSEN//NETRATINGS ADDS “TOTAL MINUTES” METRIC TO SYNDICATED SERVICE AS BEST MEASURE OF ONLINE ENGAGEMENT" (PDF)

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