ネットメディア接触率はいまだ年代によって大差
新旧メディアの実態を把握することを目的として行われた「メディア力調査」は、今年2月のメディア接触状況調査と、昨年5月のメディア評価調査として、首都圏30km圏内で13~69歳の男女約800人を対象に行われた。
メディアへの接触状況、メディアへの評価を性別・年代別に調査・分析した結果、若年層の新聞離れは否めないもののが、テレビ・新聞は依然として消費者への高い接触率を誇っている。全年代の平均値を見ると、テレビは95%以上、新聞は約80%を示しており、接触率の上位を占めている。
一方、PC・携帯電話におけるウェブメディアへの接触率は、未だ年代によって大きな差が見られ、特にヤフーやグーグルなどの検索サイトにおいては約70%もの差が生じている。しかし、20代女性では、新聞への接触率と、PC・携帯電話におけるウェブメディアへの接触率は、ほぼ同じ60%程度となっている。
商品購入に役立てているもの1位は「新聞の折込チラシ」
信頼できるメディアについては、20代から50代までのすべての年代で「新聞」が1位となっており、「テレビ番組」「利用企業のDM」でベスト3を占めている。しかし、20代に関しては4位と5位に大手検索サイトや企業サイトがランクインしており、ウェブメディアとの親和性が高い様子がうかがえる。
商品購入時に役立てているものとしては、20代、30代、40代で「新聞の折込チラシ」が1位で、50代のみ「テレビのCM」が1位となっている。また、20代のみ、3位に「サービス提供起業のウェブサイト」がランクインしている。
また、繰り返し見るメディアとしては、20代と30代の1位は「検索サイト」、40代では「テレビCM」、50代では「新聞の折込チラシ」となっており、各年代によってバラける結果となった。
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